しょぼくれたおじさん好きにオススメな映画「エターナル」【ネタバレあり】

映画ランク:A
(C) 2017 WARNER BROS PICTURES
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犬っていいですよね。


映画観てて犬が出てくると嬉しい一方、

『死ぬなよ…絶対に死ぬなよ…』

って気になってしょうがない。


こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。


ホラーとかスプラッター作品だと、導入部分の事件や怪奇現象の餌食にされがちですよね、犬。


犬を犠牲にせず、サクッと人間やっちまえよ!ってな感じですよねホント。


ってなわけで、今回はかわいいポメが出てくる韓国映画が面白かったっていう話。


エターナル(2016年)

映画ランク:A


予告編はこちら

映画『エターナル』日本版予告編 2018年2月全国公開

原題:"Single Rider"
監督:イ・ジェヨン
脚本:イ・ジェヨン
出演者:イ・ビョンホン/コン・ヒョジン/アン・ソヒ

ジャンルはだいたいこんな感じ。

アクション  ☆☆☆☆☆
ドラマチック ★★★★☆
コメディ   ☆☆☆☆☆
ホラー    ☆☆☆☆☆
グロテスク  ☆☆☆☆☆
ミステリー  ★★☆☆☆

■あらすじ

安定した仕事と家族に恵まれたカン・ジェフン(イ・ビョンホン)は、成功者と言っても過言ではない人生を送っていた。


しかし、自身が務めている証券会社が不良債権事件を起してしまったことにより、支店長の座についていた彼の生活も一変。


いつもはスッとしてるイ・ビョンホンも、しょぼくれビョンホンになってしまう。

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

失意の中、オーストラリアで離れて暮らす妻と息子に会いに行くと、コレは完全にできちゃってますわ!ってなノリでオーストラリア男性と過ごす妻を目撃。

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

さらにしょぼくれるビョンホン。

そしてオカンの浮気っぷりにドン引く息子。

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

(実際は別にそこまで引いてはいない。)


ショックを受けたビョンホンは、密かに妻子たちの動向を見守り始める、というかもはやストーカーし始めるが、その矢先、1人の孤独な少女に出会うことになり…


ってな話。


■キャスト

イ・ビョンホン

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

個人的にハリウッド作品では『いまいちパッとしない…』『無理矢理感のない、もうちょっとイイ感じの役にキャスティングした方が…』と思ってたのですが、韓国映画だとさすがですね。

演技力はもちろんめちゃくちゃ高いし、顔面はもとより、もう50歳近くなのに常に体型キープしてるし。


ビョンホン氏ってば男臭くアウトローな感じか、女性に追いかけ回されるプレイボーイな役が多いって印象を勝手に持ってるんですけど、今回は終始めそめそ女々しく、もっぱら女(妻)のケツを追いかけ回す役


男の僕でさえちょっと辛かったから、もしかしたら生粋の女性ファンからしたら、作品自体の暗さも相まってちょっとしんどさを感じちゃうかもしれない。


逆にしょぼくれビョンホンに色気を感じるって人は絶対に本作を観てくれ。


かつてないしょぼくれさだぞ。


アン・ソヒ

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

なんか見たことありますわって思ってたら新感染アグレッシブJKでした。


元アイドルらしいですが、新感染でも本作でも役を理解した上で見事に演じ切っていると感じました。

今後もじゃんじゃん活躍してくれそうで楽しみ。


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かわいい。


※ここから結構キツめのネタバレを含みます。


■さすがに煽り過ぎ

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『映画史上に残る衝撃のラスト――』

っていうのが本作のキャッチフレーズ。


こういう半分ネタバレに繋がるようなキャッチフレーズつけちゃうの、ホント配給会社の悪い癖だからどうにかしてほしい。


僕はNetflixで観たからこのキャッチフレーズ被害を被ることはありませんでしたが、『ラスト凄いよ!どんでん返しくるよ!!』みたいなこと書かれちゃうとみんな身構えちゃいますよね。


そして、本作のオチは”ビョンホン氏演じる主人公は、実は冒頭で死んでいた”っていうもの。

確かに気づいたときは衝撃的だったんですけど、シックス・センスっていう前例がある以上、“映画史上”かっていうと、『そこまででも…』みたいな感じ。


ただ、描写方法とか後述する伏線の散りばめ方とかめちゃくちゃ凝ってたので、「シックス・センス」の存在がなく、ラストの心理描写がもう少し繊細かつ衝撃的に描いていたら希代の名作になっていたかもって感じました。


■様々な違和感の回収

  • 飲食店で何も食っていないのに文句の1つも言われない
  • 外国人が1人でフラフラ徘徊しているのに特例を除いて怪しまれない
  • 宿なしで着替えもしない主人公
  • 歴史のありそうな橋を『俺が作ったんだ』って言ってくるニーチャン

のような鑑賞中に抱いた数々の違和感が一気に解消される感じって、こういったどんでん返し系ならではの快感や衝撃ですよね。


アン・ソヒ演じる少女と会話できるようになったのも、ポメと触れ合えるようになったのも、それぞれが命を落としたタイミングということになるかと思いますが、

街で唯一話しかけてくるおばあちゃんや、入院中の息子、轢かれたっぽいタイミング直前のポメなど、「死期が近い」もしくは「死に直面した」ものにも、ある程度幽霊を認識することが可能なのかも。

  • ババアは地縛霊歴40年のベテラン幽霊
  • ポメはもうちょっと前でさりげなく轢かれてた
  • 息子は意識がなかったor触れられていたから認知できた

みたいな理由かもしれませんが。


ここあたり気にしながらもう1回観たいなとも思うんですけど、韓国映画ってホント面白いの多いので、他のイ・ビョンホン作品堀りに行くことになるかと思います。


■総括

冒頭で引用されている詩にこの作品の教訓&メッセージ性が凝縮されてまして、

下りる時には見えた
上る時には見えなかった
その花

―引用元:コ・ウン「瞬間の花」

要は人生が上手く行ってて調子ノッてた時には気づかなかったけど、どん底に落ちる時になって初めて、大切なものや愛しいものに気づいた。

ってなことよね。そして気づいた時にはもう遅いってなサムシングよね。


主人公が寝ている妻を手にかけようとするシーンがあるのですが、

(C) 2017 WARNER BROS PICTURES

これは憎しみ云々よりも、失ったものを取り戻そうとした(一緒に連れて行こうとした)行動と考えると、中々にセンチな気分になりますね。

ワムウさんと違って僕たちはセンチになる人間だからね。


僕の大好きな漫画ベルセルクでも

“どうして終わったりなくしたりしてから、いつもそうだと気づくんだろう”

っていう似た表現が出てくるんですが、ベルセルクは人生の教科書なんで全人類読んでください。


かゆい
うま

■VOD/動画配信サービス

「エターナル」が配信中のサービスはこちら(2019年8月現在)

Hulu
dTVチャンネル

※配信有無の詳細は各サービスをご確認ください。