Netflix『Sweet Home -俺と世界の絶望-』感染パンデミック系韓国ドラマ

ドラマ
(c)Netflix
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3度の飯よりゾンビが好きな鯖です。よろしくお願いします。


Netflixのゾンビ系ドラマでは『キングダム』(日本の某漫画ではない)が超絶優秀でぜひ観てもらいたいのですが、新たに感染パンデミック系ドラマがリリースされていたので即鑑賞してみました。

結論から言うと、『キングダム』と同じくらいめちゃくちゃ面白かったのでぜひ観てみて!っていう記事です。


※本記事はネタバレを含まないのでご安心ください。


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Sweet Home -俺と世界の絶望-

(c)Netflix

相も変わらず勝手につけられた副題がクソダサい韓国の人気ウェブトゥーンを原作としたパンデミック系パニックホラー。

「愛の不時着」「サイコだけど大丈夫」などの大ヒット作品を生み出してきたスタジオドラゴンが制作を手掛けていて、監督には「トッケビ」などのイ・ウンボク監督らが名を連ねています。



■『Sweet Home』のあらすじ

キモすぎて住人に煙たがられている管理人。

監禁した男を踏みつけながらラーメンを食うアウトロー。

いないはずの子供を連れて歩く、見るからにやべーおばちゃん。


クセが強い住人だらけのめちゃくちゃ汚いボロマンションに引っ越してきたヒョンス

彼のスマホのスケジュールには、自殺する予定しか入っていない。


注文した辛ラーメンを受け取ろうとヒョンスが外に出てみると、隣の部屋から大量の血が流れ出していた。

恐怖に怯え自室に戻った矢先、隣の部屋の住人が助けを求めてドアの前に現れるのだが…


ってな話。



■『Sweet Home』の世界観と見どころ

韓国ゾンビじゃん!よっしゃ観たろ!

って思って再生し始めたんですが、全然ゾンビじゃありませんでした。


だが、それがいい。


本作の感染症は、(序盤では)完全に感染経路が不明。

しかも感染後はゾンビになるのではなく、それぞれ形態の異なる怪物へと変貌します。

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ゾンビでもゾンビ系感染者でもないため、もはや常識となっている脳幹を破壊するというゾンビ対策は無効ですが、対怪物特有の索敵方法や対策を模索していく過程がめっちゃ面白い

ゾンビあるあるが通用しない反面、パンデミック作品につきものの人間同士の醜い争いなどはしっかり描いてくれていて、1シーズン全10話を通して全く飽きが来ませんでした。


感染後に変化する姿にはちゃんと理由がある点も通常のゾンビ系作品とは一線を画す設定で非常に楽しませてもらったので、「もうぶっちゃけ感染パニック系飽きちゃったよ」って人にもぜひ観てもらいたい作品です。



『Sweet Home』の登場人物

■チャ・ヒョンス(act:ソン・ガン)

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本作の主人公。

自傷行為を繰り返す不登校の引きこもりの上、交通事故で両親と妹を亡くす。


ナヨナヨしてて言葉もはっきり喋らない、しかも家族の遺体を前に悪態をついたりと印象は最低。

「顔はイケメンなのにね」と劇中でもいじられまくる。


主人公好きになれない作品はちょっと苦手なんだよな~

って僕と同じ意見の人、安心してください。


実はヒョンスはやるときはやるどころかやりまくるかつ、シンジくんの卑屈さをマイルドにしたようなタイプで、いい意味で期待を裏切ってくれます。

弱き者には手を差し伸べる正義感も持ち合わせていて、自分よりも誰かのために力を発揮するジャンプ系主人公。


自傷行為や引きこもりになったきっかけ、家族に反発する理由を描いた過去のシーンを観た後はヒョンスのことがみんな好きになってるはず。


武器は包丁とクイックルワイパーで作った改造槍



■イ・ウニョク(act:イ・ドヒョン)

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トランクスカット医学生。

ボロマンション生き残りメンバーのリーダー的存在。


常に冷静な判断を行うことができ、使えねーモブたちをまとめ上げる反面、冷徹さも備え持つ。

ぶっちゃけこういう極限状態になったら、「こういうドライな人物がリーダーになってくれた方が全体の生存率上がる気がするわ」っていうくらいの傑物。

ただ冷酷なだけではなく、有能な人材や妹には人情味を惜しみなく見せるあたり、曹操を連想させるイケメン。


普段は管理人室に陣を構え危険に身を晒すことは少ないものの、いざという大事な局面では自ら前線に立つところもかっこいい。



■イ・ウニュ(act:コ・ミンシ)

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ウニョクの妹で、シーズン1では本作のヒロイン的立ち位置。


えぐいくらいのやさぐれガール

言ってることはほとんど正しいのに、言い方が悪すぎて生き残りモブたちからちょっと煙たがられる存在。


ウニョクとタイプは違えど極限状態においても冷静さを保っていて、感染の疑いのある人物や世間のはみ出し者に対しても偏見なく接する。


演じるのは『The Witch/魔女』で主人公の親友役として記憶に新しいコ・ミンシさん。



■ピョン・サンウク(act:イ・ジヌク)

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見た目はいかついのに、声が割とかわいいヤクザ風の男。

みんなにヤクザ!ヤクザ!と言われてるけど、実際にヤクザなのかは不明。


パンデミック発生直後の何も情報がない状態で感染者に遭遇しても、冷静にぶん殴って撃退する戦闘力オバケ


感染者を見つけたらとりあえずぶん殴る。

相手が何をしようが構わず、とりあえず殴る蹴るド脳筋の戦闘スタイルで観ていて本当に心地がいいです。


サンウクも過去にいろいろあった系人物で、中盤以降の心境の変化が非常に魅力的


武器は素手



■ソ・イギョン(act:イ・シヨン)

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身体能力爆上げ消防士。

いざというときに即座に体を張れる、本作で1,2を争う度胸と戦闘力を持ったチャンネー。


演じるイ・シヨンさんですが、ちょっとやそっと減量やトレーニングをしたレベルでは作れない肉体美を披露しています。

ただ痩せただけじゃなくしっかりバルクがあり、肩ムッキムキの腹筋バッキバキ


ミカサはこういうプロ意識の高い人に演じてもらいたかった。

ちなみにイギョン原作には登場しない、ドラマオリジナルキャラクターです。



■ハン・ドゥシン(act:キム・サンホ)

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車椅子に乗った凄腕のメカニック。

設計図さえあれば戦車も作れる(と言われていた)らしい。


ヒョンスの槍を改造したりマンションのドアから盾を作成したり、はたまた各電子機器を修理したりと、限られた物資で最良の結果をもたらすスペシャリスト。

パンデミック世界の一家に一人欲しいおじさん。


演じるのは『目撃者』『キングダム』に出ていたキム・サンホおじさん。


武器は松葉杖を改造したなんかヤバい



■ユン・ジス(act:パク・ギュヨン)

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隣人に配慮せず、壁の薄いマンションで夜間にアンプを繋いじゃうベーシスト。


悲劇を乗り越えた過去がある故か、一般人なのに惨劇の中にあっても冷静かつ勇敢に立ち回る派手髪ガール。

それでいて、凹んでる人を見かけては声をかけるいいヤツ。


演じるのは「サイコだけど大丈夫」でジュリ役を務めたパク・ギュヨンさん。

本作の方が表情が豊かでメイクも濃くて好きだったけど、途中からスッピンメイクにされて残念。


武器は有刺鉄線を巻いた金属バット



■チョン・ジェホン(act:キム・ナムヒ)

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クリスチャン国語教師。

なのになぜか武器は日本刀でめちゃくちゃ強い


もう「神に祈りを捧げながら日本刀で戦うのかっこよくね?」みたいな中二病ノリで生み出されたとしか思えないけど、感染者と対マンで対等以上に渡り合える数少ない一人。


第一印象はめっちゃアカンヤツだけど、物語が進むにつれて大好きになる。

ちょっと台詞が臭いのも相まって、文句なしのダサかっこよさ。



■使えねーモブども

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マジで使えん。

パンデミック系には使えないモブは必要不可欠だけど、本作は使えないモブ率がめちゃくちゃ高い


この画像の3人はまだマシで、特に男どもが使えないどころか邪魔ばっかする無能の集まり


本当はあと数人有能キャラクターを紹介したいのですが、物語中盤に登場するため今回は控えました。



『Sweet Home -俺と世界の絶望-』の感想まとめ

  • 感染パンデミック系でありながらゾンビあるあるが通用しない新鮮さ
  • 極限状態かつ閉鎖空間における人々の心理描写

が本作の魅力であると書きましたが、バンドマンとしてもう1つ推したいのが使われている挿入歌。

Imagine Dragons/League of Legends
Imagine Dragonsの公式から動画上がってないようなので、LoLから拝借しました。

この”Warriors”が感染者と対峙するシーンで流れる演出も見どころの1つ。

歌唱なしのBGMも『バイオハザード』マリリソ・マソソソが提供していた楽曲をパクったにインスピレーションを受けた感じの曲がめちゃかっこよい。


観たいけどホラー系は苦手っていう人も、ポメラニアンのポムが本番中に寝落ちしちゃうかわいいシーンを観るためにぜひお試しあれ。


かゆい
うま