かつてガチャピンチャレンジという、もはや5歳のステゴサウルスに対する虐待なんじゃないかというコーナーがありまして。
僕が特に好きだったのが、このフリークライミングの回。
こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
今回は流血ズルズルのジャケットに惹かれたのに、実際は全然ズルズルじゃなかった映画を観ました。
デッドクリフ
映画ランク:C
予告編はこちら
監督 | アベル・フェリー |
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脚本 | ジョアン・ベルナール ルイーポール・ドゥサンジェ |
製作 | アラン・ベンギーギ トマ・ヴェルアエジュ |
出演 | ファニー・ヴァレット/ジョアン・リベロー |
ジャンルはこんな感じ
アクション ★★★☆☆ ドラマチック ★☆☆☆☆ コメディ ☆☆☆☆☆ ホラー ★☆☆☆☆ グロテスク ★☆☆☆☆ ミステリー ☆☆☆☆☆
■あらすじ
ロッククライミングをするために余裕ぶっこいてヤバそうな山に来た5人。
思ったより崖とか吊り橋がグズグズで「なんかヤバくね?」ってなってるところに、なんかもっとヤバそうなヤツが襲い掛かってくる…
っていう割と王道な話。
※ここからはネタバレを含みます。
■崖と吊り橋と戦ってるときがピーク
歴戦の猛者ならまだわかるんですが、ガッツリ経験者っぽいのは5人中2人なのに谷間丸見えのTシャツ1枚のネーチャンや、超絶初心者が「寝間着で来たんか?」って思うほどグズグズのロンTで来てたりと、めっちゃ危険な山なのに舐めプしすぎの御一行様。
途中で一番ロッククライミングに卓越しているフレッドが「実は登山禁止中になっていることを知りつつ、みんなを連れてきた」って暴露するシーンがあるんですが、崖を登るルートがなくなっていたり、吊り橋が老朽化していて途中で落ちてしまったりてんやわんや。
特に吊り橋が落ちちゃうシーンとか結構緊張感あってよかったんですが、ぶっちゃけここがこの作品のピーク(序盤)。
■謎の殺人鬼:アントン
彼らを更に追い詰めるように登場するのが、山に住む謎の殺人鬼:アントン。
この作品の本当の脅威は彼であるはずなんですが、
存在感がうっすい。
なんかもうホントうっすいの。
なんならアントンが出てきてつまんなくなったまである。
■スタントなしでのハードな撮影
ロッククライミングや吊り橋でのシーンは、スタントなしで全て役者さんたちが体当たり演技をしているとのこと。
そんな大変な思いまでしたのに正直つまらない映画に仕上がってしまっていて、本当に役者さんたちが不憫でならない。
ちなみに劇中一番ダメダメで性格も終わってるルイック役のジョアン・リベローさんは、10年以上ロッククライミングをやっている上級者らしいです。
演じている人が上級者などとは微塵も感じさせないほどのダメっぷりで、ルイックには本当に終始イライラさせられっぱなし。
殺人鬼のアントンとバトルするシーンもあるけど、アントンにしばかれてさっさと退場してほしいとまで思うレベル。
■定番の展開と最悪なオチ
若者のグループが惨劇に巻き込まれる作品は多々ありますが、
- 一番頼りになりそうなヤツは割と早めに退場
- 一番ぷりぷりしてたネーチャンが最後まで残る
- でも結局…
ってパターンがめちゃくちゃ多いです。
本作もそのパターンから漏れず、谷間アピールがしつこくてちょっとウザかったクロエが最後まで残りアントンを撃退するも…ってな話で、ベタだけど別に悪くはない展開ですが、問題はオチ。
クロエは職場の医療ミス?それとも子どもを失った?みたいなトラウマを抱えているんですが、これとアントンが関係するのかと思いきや見事に無関係。
結局アントンのバックボーンは謎に包まれたままなのかと思いきや、
「え~実はアントンは5歳の頃に誘拐されてまして~」
「ちなみにここいらでは○○人の行方不明者が~」
って暗転後のテロップで流れてきまして
え、もしかして脚本の抜けをテロップで誤魔化そうとしてないコレ?
って思ってしまいました。
「アントンが誘拐されたのなんでわかったんだよ」とか、「そんなに行方不明者出てるなら捜索に入ったときに警察にアントン見つかんだろ」とか映画はもう終わってんのにツッコまざるを得ないこの仕様どうにかなんなかったんでしょうか。
デッドクリフ感想まとめ
アントンが登場してからはマジでダメダメな作品なんですが、それまでの崖や吊り橋とバトってる前半は結構面白いので、興味がある人はぜひ。
ジャケットにあるような岩肌で流血ズルズルになるような痛い痛い!って描写が観たかったんですけどね…。
かゆい
うま
■VOD/動画配信サービス
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