思ってたんと違う!
ってときありますよね。
ラーメン屋を開いたはずなのに、サイドメニューのカレーの方が人気でちゃったり
MVの撮影に来たら、用意されてた衣装が裸エプロンだったり
『ソロデビューキター!!』って思ってたら、タイトルが「カレーライスの女」だったり
どうも、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
めちゃくちゃいい曲ですよね「カレーライスの女」。
「カレーライスの女」のヒットは、正に作り手とパフォーマーの実力、それを世に出す際のディレクションが噛み合った結果だと思います。
ソニンさんが『思ってたんと違う!』って思ったかはわかりませんが。
作り手が意図していたものと、実際に売り出す際の方向性が異なるという問題点。
これは映画においてはよくあることで、特に配給会社が海外の映画を自国に仕入れる際の、ぐずぐずな『どうしてこうなった』例は非常に多く散見されます。
よくありますよね、宣材ポスターやキャッチフレーズ、なんならタイトルまで改悪されているっていうアレ。
他国では人種差別によって内容が変えられることもあるし、日本では「誰が見てもわかる」という方向性がエスカレートした結果、「何がマイノリティでどれがマジョリティなのか」の判断力の喪失を疑いたくなることがよくあります。
本当にドイヒーなものも多いですが、この工程がバシッとハマると、後世に語り継がれる名仕事となりますよね。
■邦題の成功例
“Gone with the Wind” ⇒ 「風と共に去りぬ」
めっちゃエモい。
そのままって言えばそのままなんですが、コレ一文字でも変えた途端、一気に無粋になると思うんですよね。
原題に沿いつつ日本語の良さもしっかり出ている、往年の名作を彩るファビュラスジョブ。
何もしなくても売れそうな大作でも改悪問題が発生してしまうのだから、B級からZ級までいろいろな作品をどうにか売ろうとする過程では、製作側が予期せぬパロディ作品が生まれてしまうこともしばしば。
『なになに…この映画の原題は”contagio”ね…。ゾンビ映画っぽいけど、このままじゃ売れねぇな…。』
『じゃ「バイオハザード2012」っていうタイトルにして、バイオ好きでも釣るかw』
ってことが起きるわけですね。
そして僕みたいなヤツがまんまとその施策に引っかかって観ちゃうワケです。
厳密には引っかかってっていうか、観る前から『地雷』っていうのは分かってはいるんだけどね。
なんか臭いニオイの中にも、
『コレくっさいなぁ~、もういっぺん嗅いだろ!』
っていうのあるじゃないですか。あの感じねあの感じ。
そういった制作側にちょっと同情しちゃうパターンとは異なり、制作側が最初から全力でふざけているパターンもあります。
- タイトル
- ジャケット
- 内容
これらを低品質にした挙句、好き放題にパクる。
誤魔化したり騙そうなんて気は微塵もなく、真っ向勝負でパクる。
前置きが長くなりましたが、今回は意図せず生まれたパロディ作品ではなく、ド直球パロディ作品の中から、ワーストランキングとして、5本紹介していきます!
■5位:「ウォーキング・ゾンビランド」
映画ランク:C
原題:”Walking with the Dead”
主なパクリ元:「ウォーキング・デッド」「ゾンビランド」
まーまだ5位ってこともあり、ぶっちゃけこれはまぁまぁ楽しめました。
ただ、最低でも「ウォーキング・デッド」を知らないと『何やってんだコイツら』で終わってしまうことは確実。
『カール…』
『カールじゃねぇよ!』
のやり取りをゴリ押しされ過ぎて、最終的にはちょっと笑えてくる。
■4位:「ほぼ300」
映画ランク:C
原題:”MEET THE SPARTANS”
主なパクリ元:「300<スリー ハンドレッド>」
日本版のジャケに「スリー・ハンドレッド<特別編>」って書いてあるところに悪意を感じる。
スパルタ兵の中にクソデブが混じっていたことくらいしか覚えてないけど、観てて苦痛ってほどではなかったです。
結構ゴチャ混ぜなので、『映画もドラマも結構観てるぜ!』って人は手を出してみてもいいかもしれませんが、推奨はしません。
■3位:「ハングオーバー・ゲーム」
映画ランク:D
原題:”The Hungover Games”
『下ネタ入れときゃ笑えるだろ!HAHAHAHA!!』
みたいな中2の男子脳ムービー。
これ観る暇あるくらいなら「ハングオーバー!」を観ましょう。
■2位:「ほぼトワイライト」
映画ランク:E
原題:”VAMPIRES SUCK”
主なパクリ元:「トワイライト~初恋~」
脳が苦い思い出を率先して抹消しようとしているのか、「ひどかった」ことくらいしか覚えていない。
本国でも女性から絶大な人気を誇る「トワイライト」シリーズのパクリなだけに、ファンからしたら『馬鹿らしくて笑える』と『ブチ切れる』のどちらかな気がする。
もちろん鑑賞は推奨しません。
■1位:「ナチス・イン・センター・オブ・ジ・アース」
映画ランク:F
原題:”NAZIS AT THE CENTER OF THE EARTH”
主なパクリ元:「センター・オブ・ジ・アース」
堂々の第1位。
他のパロディ映画とは一線を画す、まごうことなきクソ映画。
2~4位に比べると内容もジャケットもパクリ度は薄め。
しかし、むしろ『大人しくパロディ作っとけよ!』って思うくらい、どこをとってもいいところが1つもない。
なぜコレを作ろうと思ったのか、何を作りたかったのか意味不明。
グロくもないくせに絵面だけ汚い描写の連続で、思い出しただけで腹が立ってくる。
クソ映画耐性の強い僕がこんなに不愉快に感じる映画はなかなかないので、逆によく覚えています。
間違っても絶対に鑑賞してはいけません。
「パロディ映画」を最大限に楽しむには、本家や他のいろいろな作品を知っていることが必要不可欠。
加えて極稀にめちゃくちゃ面白いシーンとかあるので、ある意味では「通な楽しみ方」と言えなくもありません。
ただ、そのたま~~~~に訪れる喜びのためにパロディ映画を漁るのは正直全くオススメしませんが、怖いもの知らずの人は今回のランキングを参考にしてみてください。
かゆい
うま