こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
日本の配給会社の多くは「日本人はタイトルとジャケットでどういう映画なのか説明しないとヒットしない」ってイメージ持ちすぎですよね。
実際そうなのかもしれないけど。
原題は”In The Heart Of The Sea”で、
邦題は『白鯨との闘い』みたいな。
今回はそんな「邦題とジャケットのせいで埋もれた名作」と噂される作品を観てみました。
結論から言うと、放題とジャケットが良かったとしても埋もれてたと思います。
残酷で異常
映画ランク:B
予告編はこちら
監督 | マーリン・ダービズビック |
脚本 | マーリン・ダービズビック |
出演 | デヴィッド・リッチモンド=ペック ベルナデッタ・サクイバル ミシェル・ハリソン |
■あらすじ
ある奇妙な施設に閉じ込められてしまったエドガー(デブ・メガネ)。
分かっていることは施設内にいる人々はみな「何かしらの命を奪う罪」を犯しているということと、エドガー自身も最愛の妻を手にかけてしまったことだけ。
エドガーは妻の命を奪ってしまった日を繰り返しては、また施設に戻ってくるというループに囚われてしまう…
って話。
※ここからはネタバレを含みます。
■ディスられている邦題『残酷で異常』とジャケットについて
またダサい邦題つけて!
って叩いている人結構いるんですけど、原題が”Cruel & Unusual”だからただの直訳なんですよねコレ。
全部説明しちゃう系邦題にしたり、副題勝手に付けちゃったりするのに比べたらだいぶマシ。
ジャケットは日本の配給会社関係なしに最初から最低なだけです。
■ループ系作品としての評価
本作は所謂ループ系作品に該当しますが、ループものって大きく分けると以下の2種類かと思います。
- より良い世界線を探して意図的にループする
- 強制的なループから脱出する方法を探す
本作はちょっと微妙なとこですが、2.の強制的なループに該当するかなって。
ちょっと変わっているのが、ループする度に毎回自分の視点ではなくて、同時系列での自分と関わりのあった他者の視点も体感できるという点。
ここがこの映画の長所であり、見所。
妻の死を回避してみせる
僕が悪いわけじゃないけどね
的なことをしつこいくらいに言いつつループを繰り返すんですが、自分が「愛」を語りつつ良かれと思ってやっていたことが、他者から見たらめちゃくちゃうざかったんじゃんってことをじわじわと悟るという展開。
エドガーが監禁されている施設は地獄ってことになりますが、その名の通り地獄のように恥ずかしさを食らわせられる罰だなって。
■主人公のキャラが残念
実は主人公の善意は~って部分は意外性があってこそメッセージ性が高まると思うんですが、このエドガー、最初っから最後まで視聴者に与える不快感がハンパない。
だから序盤から
どうせ悪いのはコイツで、自分の罪を知る内容なんだろなぁ…
ってのが丸わかりで、意外性が全くなかったのが非常に残念。
『残酷で異常』の感想まとめ
ループものとして個性は出てるし脚本はすごくいいと思うので、エドガーの描写さえしっかりしていれば本当に隠れた名作になっていたかも。
かゆい
うま