『人民の人民による人民のための政治』
そう、エイブラハム・リンカーン大統領の超有名な「ゲティスバーグ演説」の一節。
『誰の』『誰による』まではわかっても、『誰のため』に作られたか理解しがたい映画というものが、この世には存在してしまうのです。
こんばんは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
本日紹介する映画はこちら
リンカーンvsゾンビ
映画ランク:E
予告編なんてあったんですね。
原題:"Abraham Lincoln vs. Zombies" 監督:リチャード・シェンクマン 脚本:リチャード・シェンクマン/カール・ハーシュ 出演:ビル・オバースト・Jr
作品のジャンルはだいたいこんな感じですかね。
アクション ★☆☆☆☆
ドラマチック ★☆☆☆☆
コメディ ☆☆☆☆☆
ホラー ★☆☆☆☆
グロテスク ★☆☆☆☆
ミステリー ☆☆☆☆☆
■あらすじ
幼少期にゾンビに襲われ、親を失った(設定の)リンカーン大統領。
久々にゾンビ被害っぽいのが発生し、『ゾンビを始末できるのはワシだけじゃ!』とシークレットサービス(SS)を引き連れ自ら出陣。
果たして!リンカーン大統領はこのゾンビパンデミックの危機を乗り越えられるのか!
嫌な予感しかしねぇ…
■ツッコミポイント
・作品に秘められた悪意
恐らくですね、「リンカーン/秘密の書」のパクリなワケですよコレは。
「リンカーン/秘密の書」製作の情報を掴んだ本作製作陣は、
『本家がヴァンパイアハンターならこっちはゾンビハンターじゃ!』
『間違って視聴してくれたらこっちのもんじゃ!』
と言わんばかりに急いで製作したのではなかろうか…。知らんけど。
・リンカーンがなんか雑
「ゾンビハンター」よろしく専用武器まで所持している割には、ゾンビの対処法などの情報をSSのニイチャン達に全然情報共有しない。
そして案の定被害は広がるばかり。
味方がやられてもドヤ顔を崩さず、しょうもない台詞を吐き続けるリンカーン(役の人)。
「リンカーン大統領」本人もまさか死後にこんなことになるなんて思ってなかったでしょうに。
・アフレコ音声バランスがガッタガタ
もう説明不要。アフレコ音声バランスがガッタガタ。
ついでに言うと、明らかに射線上に人がいるのにチープな音とともにバカスカ銃をぶっ放す。
・タイミングを計り合う人間とゾンビ
噛まれるタイミングを用意しちゃう人間と、噛むのを少し待ってくれたりするゾンビの空気の読み合い。
そんなシーンの連続で僕は悟ってしまったワケです。
また、やっちまった…
と。
■オススメポイント(※ここからしょうもないネタバレを含みます)
あるワケないんですが。
あるワケはないのですが敢えて言うと!
・リンカーン暗殺事件を絡ませていた点
ラストまですっ飛ばして話しちゃうと、実はリンカーンは最後に感染しちゃいます。
そしてわざと暗殺してもらうよう仕向ける(感じだった気がする)。
ここの描写は暗殺を許してしまった理由づけとなっていて、唯一良かった点かなと。
ただ、このリンカーンが感染する経緯にまた1つ大きなツッコミどころが!
リンカーンの元カノらしき人も、このゾンビ事件に巻き込まれていまして。
あれこれしてるうちに感染しちゃうワケです元カノ。
そしてリンカーンはその元カノゾンビを殺さずに献身的に面倒を見ながら、治療法を探しているようなシーンがあります。
『最後にやっといいとこ見せたじゃんリンカーン』
と思ったのも束の間、雑に元カノゾンビにガブりとやられちゃう。
『嗚呼これはアレですね…ゾンビ映画でよくある恋人や家族に噛まれつつも抱擁しながらともに最期を迎え…』
噛まれたリンカーン、ブチ切れて元カノゾンビの頭を即ズドーン!!
『えええぇぇぇぇぇーッ!!!』
『ぇぇぇえ林間ぇぇぇぇーーーーー!!!』
『リンカーンVSゾンビ』評価まとめ
そんなワケで。
今回もB級映画というか、もはやコレはZ級認定してもいいのでは…という誰のためにもならない作品を紹介してみました。
それでは今回はこのへんで。
かゆい
うま
■VOD/動画配信サービス
「リンカーン vs ゾンビ」を配信中のサービスはこちら(2019年2月現在)
※配信有無の詳細は各サービスをご確認ください。