叫び系の歌唱にはそれぞれ細かく名称があるのに、ブログで書くときはシャウトとかデスボって書かないと伝わらないことがジレンマな鯖です。よろしくお願いします。
ちなみに『デスボイス』ってのは日本固有の言い方で正式名称じゃないので要注意。
僕がボーカルとして活動している『おはようございます』というバンドで、初めてイヤモニを導入してみました。
クリーンとシャウト系どっちも使うボーカルがイヤモニを導入してみた
■イヤモニを導入したきっかけ
いろいろあるんですがボーカルだけに関して言うと、ステージ上の中音がどんどんデカくなっていってて、ぶっちゃけちょっと歌い辛かったんですよね。
ただ、他のパートにもやっぱ気持ちいい出音でやってもらいたいし、結局誰かがやり辛さを感じながら演奏することになると、中音を下げてもらえばそれでバンドとして解決ってわけではないな…と思い、今までは演奏用耳栓(イヤープラグ)を使用して調整していました。
そんな中、以前仲良くさせてもらってるバンド『MAKE MY DAY』のライブにゲスト出演したときに、中音のクリアさが快適すぎて「イヤモニってやっぱいいな」と実感。
おはようございますでもイヤモニを導入したいって思うようになりました。
■イヤモニ導入のために用意した機材
・SHURE PSM300
お高い。
最安値でも8万代。
実にお高い送信機と受信機。
ドラムの山﨑さんは既にイヤモニを導入しているので、フロント陣3人がそれぞれコレを買いました。
総額24万以上の機材をテープで止めてリハする様子。
・SHURE SE215
PSM300の受信機にぶっ込むイヤホンですね。
ありがたかいことに以前いただいたコイツを、ついにちゃんと使えるときが決ました。
あとDbDのプレイ時に毎日使ってます。ありがとうございます。
■イヤモニをライブで使ってみた感想
・クリーンについて
めちゃくちゃ歌いやすい。
音自体は味気ないものの非常にクリアで雑味のない状態で耳に返ってくるし、しっかりリハで調整しておけば他の音がデカすぎて聞こえないってことはないはず。
音がデカいジャンルやバンドをやってるクリーンボーカルにとっては導入しない理由がないんじゃない?って言っていいほど、めちゃくちゃやりやすくなると思います。
クリーンに限った話じゃないけど、もちろん耳にクリックも流せる(僕らも鬱さんのPCから流してもらてる)ので、ブレイク時にリズムを見失うこともなくてその点も非常にやりやすかったです。
・スクリーム系について
思ってたんと違う!
叫んでても気持ちよくなくてテンションも下がるし、何よりものすごく叫びにくいです。
イメージで言うと、レコーディングしたときのパラデータみたいな、すごく空気感のないフラットな音が直接耳に戻ってくる感じ。
パラデータっぽいのはクリーンも一緒なんだけど、恐らく自分の脳的に欲しい情報が全然違う(クリーンはピッチ、叫び系は歪みの質がそれぞれ最優先)んだなって実感しました。
特にレコーディングはしたことあるけど自分で宅録りして納品とかしたことない≒パラデータを聞く機会がないって人は、自分の叫び声に「ショッボ…」って幻滅して、いつもより力んで叫んじゃう可能性が高いと思います。
先日のイヤモニ初導入のライブでは「外音はいつも通りのはず(たぶん)」と自分に言い聞かせて、できるだけ力まないように心がけてましたが当然の如く力みました。
・MCについて
少なくとも片耳はすぐに外そう!って心に決めました。
外さないとフロアの雰囲気が分からなくて何も聞こえなくてめっちゃ孤独だし、何を言ってもめっちゃスベってるように感じます。
実際めっちゃスベってる場合はしょうがない。
■イヤモニのデメリットへの対策
・あえてショボいイヤホンを使う
SE215みたいな密閉型(クローズド)じゃなく、iPhone純正とか、コンビニとかで1000円くらいで売ってるような安価な開放型のイヤホンを敢えて採用している人もいます。
開放型イヤホンだと外音がバンバン入って来るので、前述した違和感ややり辛さは減るはず。
ただ、密着性はぐずぐずでパフォーマンスをしてるとすぐ外れると思うので、ライブ中に結構動く人は専門業者で外音がある程度入って来る仕様のカスタムイヤホンを作成するのがベストかと思います。
・PAさんにリバーブとか空間系のエフェクトをかけてもらう
特に叫んでるときの音の寂しさ解消のために、PAの方にお願いして空間系のエフェクトかけた状態で返してもらうって手もアリかと思います。
僕はせっかく返しの音をクリアにしたのにリバーブで誤魔化したら本末転倒だなぁ…って思いので、試してみる予定はないです。
初めてのイヤモニの感想まとめ
- クリーンは最高
- 叫び系はしんどい
- あんま動かないなら開放型イヤホンを採用すんのもアリ
イヤモニを導入してみて結果、僕は非常に満足しています。
ラウド系やでっかい音のバンドでクリーンを使うボーカル、クリックを聞きながら歌いたい人はぜひお試しあれ。
かゆい
うま