『自由』=『何も考えずに好き勝手やってもいい』ではないという話

おはようございますの鯖雑談/独り言
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「何食べたい?」って聞いたときに女性が返事する「なんでもいいよ」は、「好き嫌いないからお前が食いたいものなんでもいいよ」って意味じゃなくて「私が今食べたいものならなんでもいいよ」って意味だと知ったのは、今から何年前のことだったでしょうか。


こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。


先日、盟友“Naked Identity Created by King(N.I.C.K)”のギター、Nishi Atsukiくん(以下、にしくん)から僕と、「おはようございます」のギター:なぎさんに1件のオファーが来ました。実際はもっとなんかいろいろ来ました。


にしくん
にしくん

自由に叫ぶだけという曲を考えましたのでよろしければサクッと叫んでいただけますと


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『自由』という言葉には制約がある件

■『自由』の意味を考えていく

初めに言っておくと、にしくんはめちゃくちゃいい人です。


若いのに思慮深く行動力もあり、下ネタを叫んだり囁くことしか脳のないなぎさんや、映画観てるか筋トレしてるかの2択しかない僕とはエライ違いです。

にしくんは心の底から僕たちに負担のないよう、本当の意味で「自由に叫んでくれ」って言ってくれたのでしょう。


そんなにしくんの期待を裏切ってはいけないという思いを胸に秘め、『自由』という言葉の真髄を探っていきます。


【自由】
他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていること

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウィキニキが言うにはこう。


しかし、社会においてはあくまで「ただし、ルール内の範囲に限る」ことが鉄則。

自由に人を殴ったり物を盗んだりしてたら余裕で即逮捕。

自由の国アメリカでも即逮捕。

原始人にだって群れにおけるルールの1つもあったに違いない。


つまり、『自由』という言葉には何も縛りがないようで、実は常に何かしらの制約が潜んでいます

あるときは「人の迷惑にならない範囲」で。

あるときは「相手の好物のうちどれか」で。

『自由』という言葉はそれもまた1つの条件であり、それぞれのTPOにおける『自由』に内包される制約は何なのかを見定めることが必要です。


これこそが、今回のオファーを完遂するためにまずやるべきこと。



■クライアントのニーズを紐解いていく

所謂社会においてのルールは法ですが、今回のオファーにおける法はクライアント。

つまり、にしくんのニーズであると考えます。


実はにしくんは僕となぎさん以外のいろんな人にも同オファーを行っていて、僕たちだけが特別だと思ってたのは完全なる勘違いでした。

にしくんは「お前だけやで…」甘い言葉を囁きつつ女性を口説くのがさぞ上手なことでしょう。


複数の人に同オファーを行っているということは、にしくんが深層心理で求めているのは

にしくん
にしくん

その人だけが持ってくるアレンジが聴きたい
誰かと被ったらしばくぞ…


コレにつきると勝手に判断。


クライアントのニーズとか言っておきながら、ここまで来るともはやにしくんが本当にそう思っているかはどうでもよくなっている自分がいる。

レコーディングが終わった後に、にしくんが「こいつに頼んでよかったな」って思ってくれることこそが重要。


ここまでの流れを踏まえ、今回の『自由』の真意は他の人と差別化しつつ、にしくんが満足してくれるものを任意のアプローチで提供するであるという結論に辿り着きました。



■アレンジをしていく

にしくんからのオケを初めて聴いた直後、ラウド界隈にいる人の9割がまず最初に思いつくであろうスクリームの譜割が頭をよぎりました。

しかし、このアレンジではダメです。


にしくんのニーズ(予想)から外れているだけでなく、「ラウドだったらこう」という固定観念に縛られている時点で既に“『自由』な叫び”ではありません

さっき僕の頭をよぎった譜割はまずロングトーンを1発かますというモノだったので、まずそこから崩すことにしました。


冒頭のアタック数を増やすことから始め、中盤ではオケの雰囲気が変わっていたためウィスパーパートを入れることに。

そんなこんなしてるうちに僕は気づきました。

鯖

あ、これ歌詞ないとキツくね


■歌詞を書いていく

少し時は遡り、にしくんから連絡が来たのがとある日の21時23分。

にしくん
にしくん

結構急なんですけど、
レコーディング明日とかどうでしょうか?


僕は焦りました。

にしくんは悪くありません。

にしくんはちゃんと数日前にオケを送ってきてくれていました。

余裕ぶっこいて全く音源を確認していなかった僕が悪いのです。


なぎさんがLINE上で下ネタを連呼してロクな返答をしない中、23:40に正式に翌日レコーディングすることが決定。


ここからさっき書いたニーズを紐解いていくだのなんだのっていう上記思考を開始していたんですが、歌詞を書くとなるとあまり時間に余裕がありません。

そこでまず最初に考えたのが、既存の歌詞をアレンジすることです。


鯖

ヨシッ!
シューベルトの『魔王』の歌詞をアレンジしよう!


何をトチ狂ったのか僕はコレでイケる!と確信していました。

(c)NHK (Japan Broadcasting Corporation).

いざ久しぶりに聴いてみると全然イケません。

イケるわけがない。


にしくんがスタジオを予約したと連絡をくれたのが23時56分。

なぎさんがにしくんにお礼も言わず、下ネタを投稿したのが翌日の0時7分。

それを僕が注意したのが0時16分。


追い詰められた僕は、普段なぎさんが言ってくる意味不明の下ネタを英訳して歌詞とすることに決めました。

勝利を確信した僕は、“Show me your [放送禁止用語]”という歌詞だけ決めてその日は就寝。


翌日、電車の中でなぎさんが今まで言っていた卑猥なワードの数々を思い出します。

英訳に5分。

譜割を確定するのに10分。

歌詞の内容の7割がなぎさんの下ネタという、至上稀に見る最低な歌詞が約15分で爆誕。



■レコーディングしていく

サクッと録りました。



■結果

にしくんMIXのもと、実際に完成したのがこちら。

にしくんありがとう。これからもよろしく。


かゆい
うま