監督と脚本家が2人だけで演じるホラー映画『クリープ』【ネタバレ】

クリープのピーチファズB級映画レビュー
(c)The Orchard
スポンサーリンク

世の中には想像を絶する変態がいるから気をつけましょう。


こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。


都合がいい話の裏には悪人か変態が潜んでるってことを再確認させられる映画を観ました。


スポンサーリンク

クリープ

映画ランク:B

(c)The Orchard

監督パトリック・ブライス
脚本パトリック・ブライス
マーク・デュプラス
出演マーク・デュプラス
パトリック・ブライス

ジャンルはだいたいこんな感じ。

アクション  ☆☆☆☆☆
ドラマチック ☆☆☆☆☆
コメディ   ☆☆☆☆☆
ホラー    ★☆☆☆☆
グロテスク  ★☆☆☆☆
ミステリー  ★☆☆☆☆

■あらすじ

金に困っている映像作家のアーロン。

車を運転するアーロン
(c)The Orchard

「1日1000ドルでビデオ撮影をしてくれる人募集」という、いかにも怪しいネット広告に釣られてノコノコ森の奥の一軒家までやってきてしまった。


広告主のジョセフは「ガンであと半年も生きられないため、妻のお腹の中にいる子供へ送る映像を残しておきたい」と語る。

気持ち悪いおじさんジョセフ
(c)The Orchard

初っ端から気持ち悪さも怪しさも満点のジョセフに警戒しつつも撮影を始めるアーロンだったが…


ってな話。


※ここからはネタバレを含みます。


■ムカつき度低めのファニーゲーム

いきなり風呂に入ってる姿を撮影させたり、最初から怪しさと不快感満点。

風呂に沈むおじさん
(c)The Orchard

日も落ちて帰ろうとするアーロンを無理やり引き止めてきたあたりから怪しさはエスカレートするんですが、ただひたすら怪しいだけ。

階段に立ちふさがる人影
(c)The Orchard

危害は加えて来ないし怖さもなく、マイルドにしたファニーゲームみたいな感じ。


鯖

さてはコイツ、緊急ホモ案件だな…?

って思ってたらちょっと違った。



■ピーチファズ

思い切ったことするときにジョセフが狼マスクを被った姿。

別人格で狂気に駆られた姿とかじゃなく、中身はそのまんまジョセフ。


この姿になったときの狂気性とかがもっとエグかったら緊張感あったんだろうけど、特にそんなこともなくちょっと退屈に感じちゃいました。


「帰っちゃやだ」と道ふさぐ姿とか割とシュール。

通せんぼするピーチファズ
(c)The Orchard


■キャストは監督と脚本家の2名のみ

通話相手としてちょびっと声だけの出演で女性が1人出てきますが、ほんとこれだけ。

実際に画面上に出てくるのはおじさん2人だけ。

しかもこのおじさん2人が本作の監督と脚本を担当しているという超省エネ映画。


そしてこの映画で一番の良さであろう、このおじさん2人の演技力

なんかもう2人とも俳優としても全然やってけるでしょってくらい演技が自然。

クリープのアーロンのアップ
(c)The Orchard

この作品は評論家からの評価めちゃ良かったらしく、2人とも超多忙になってしまったとのこと。



評価のまとめ

ラストは綺麗な湖畔をバックにだいぶ引きの画で、ピーチファズがアーロンの頭を斧でパッカーン

なかなか斬新だけど、血量が全然足りないんじゃないかい。

もっとドバッと出してほしかった…。


ジョセフが作中に語るように、ちょっとアーロンは優秀だったのにも関わらず良い人すぎたせいで死んでしまうという結末。

世の中には想像を絶する変態や悪人がいて、善性が通じない相手もいるという話でした。


正直コレ系とか胸糞系観慣れてる人だとちょっと物足りないかと思うけど、普通のホラーに飽きて何かパンチが欲しい人の一発目としては、選んでも悪くない作品かと思います。


かゆい
うま