“糖類ゼロ”に潜む罠。「糖類」と「糖質」の違いや、5つのゼロを徹底解説

ダイエット/食事管理
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コンビニやスーパーでこんな経験はないでしょうか。


商品『ボク砂糖ゼロ、糖類ゼロのチョコです!ヘルシーです!買ってください!!』


ダイエッター『マジで!よしよしってこたぁ、さぞカロリーも低いことでし…』


めっちゃカロリーあるじゃん。


こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。


これダイエッターがよくハマってしまう落とし穴なんですよ。

罠ってヤツです、ド罠。


疑問に思いますよね。


砂糖も使ってなくて糖類もゼロなのに、なんでカロリーはゼロじゃないのよ

ゼロカロリーとまではいかなくても、すっげーカロリー低いかと思ったら、なんで普通のチョコくらいカロリーあるのよ

って。


ということで今回は迷える子羊ならぬ子ブタちゃんたちの、この疑問に答えていこうじゃないかっていうお話です。


ちなみに僕も油断するとすぐブタ化します。


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“糖類ゼロ”に潜む罠。「糖類」と「糖質」の違いや、5つのゼロを徹底解説


何かしらがゼロって書いてあるのに、カロリーがゼロじゃないってことは、他の何かしらがゼロじゃないってことなんですね。


ややこしいったらありゃしないんですが、ちゃんとした商品の売り文句として嘘は書いていないはずなので、それぞれの”ゼロ”表記の意味についてサクっと解説していきます。


■砂糖ゼロ

まぁまずは序の口、コレはそのまんま。


砂糖がゼロです!


ってことですね。


“ゼロ”の基準が気になると思いますが、後でまとめて触れた方がわかりやすいので、とりあえず置いときます。


実のところ、砂糖っていうのは数ある糖類の中の1つにすぎません。

つまり、

糖類>砂糖

ってな感じ。


砂糖ゼロとだけ書かれていた場合、砂糖以外の糖類ならどんだけぶち込んでもOKということになります。


極論、たとえ1万kcalでも砂糖ゼロってことは余裕であり得ちゃうわけです。


つまり、砂糖ゼロ!糖類ゼロ!っていうのは

『今日の動員何人だった?』

『女0人です!というか動員0人です!』

みたいな、『なんで1回女性について言ったんだよ』っていう重複した表記ってことですね。


ってことで次は糖類の説明。



■糖類ゼロ

砂糖は糖類の一部と書きましたが、今度はその糖類について。


糖類は大きく2つに分けることができます。


・単糖類

ぶどう糖、果糖など


・二糖類

砂糖、麦芽糖、乳糖など


ってな感じ。


つまり、「糖類ゼロ」と書いてあったら、『砂糖を含む糖類がゼロです。』っていう意味。


ってことは糖質ゼロだね!糖質制限ダイエットに使えるね!

とはなりません。


果糖砂糖は入っていなくても、糖類以外の糖質がぽこじゃか入れられている可能性は大いにあります。


ここが一番ややこしいんですが、糖類は糖質の一部にすぎないのです。

要は

糖質>糖類>砂糖

ってな感じ。


貴様が倒したのは我ら四天王の中でも最弱…みたいなノリ。



■糖質ゼロ

やっとこさ来ました、みなさん念願の糖質ゼロ

糖質をゼロにしたのなら、もうだいぶラスボスは近づいてきてます。


糖類は糖質の一部と書きましたが、糖類以外の糖質には、多糖類(でんぷんとか)、人工甘味料、糖アルコール(キシリトールとか)などがあります。


糖質と言えば白米(精米)ですが、白米に含まれる糖質は多糖類に該当すると思っていただければ。


もし手にとった商品に糖質ゼロと書いてあった場合、砂糖やらお米やら全てひっくるめた糖質がゼロってことになるワケですね。


ついでに、よくある疑問として挙がるのが「炭水化物」「糖質」の違いですが、ズバリ書くとこう。

炭水化物=糖質+食物繊維


つまりですね、糖質周りの関係図は

炭水化物>糖質>糖類>砂糖

となります。


関係ないけど、ずっと変換で佐藤が出てくるわ。

いくら砂糖って打っても何回でも佐藤君が出てくるわ。


スーパー雑な図を作ってみました。


こんな感じ。


ってことは「糖質ゼロ」って書いてある商品を買えば、カロリーも低いし、いくら食べても太らないね!

って都合のいい話には、残念ながら全然ならないので、次のゼロのお話に続きます。



■脂質ゼロ

このお菓子、糖類も糖質もゼロって書いてあるのになんか全然カロリー高い…」みたいな場合、それは恐らく脂質が原因です。


例としてチョコをあげると、ヤツのウマさの源はやっぱり糖質脂質ですよね。


糖質と脂質が一緒に入ってるもんってうめーのよ。

優勝し続けてんのよ、あのタッグ。


そこで、糖質の甘さ部分は人工甘味料で補えたとしても、脂質が普通に入っていれば、その分のカロリーは依然健在なわけでして、


糖質ゼロ!(その分脂質いっぱい入れときましたケケケ!!)

ってなことが日常チャメシゴト。


売り文句に食いつくところまではもちろんいいのですが、食事管理を行っている人は必ず購入前に商品の成分表示を確認するクセをつけましょう。


自分が制限したいのは糖質なのか、脂質なのか、はたまたカロリーなのか、この記事を読んだ上で、成分表示を確認するクセが付いていれば、それぞれ行っている方法に沿った商品を正しく選択することができるはずです。


そんなことより、誰か脂質ゼロの餃子作ってください。



■カロリーゼロ

カロリーゼロ。


なんと素晴らしい響きでしょうか。


カロリーゼロのアイスとか、カロリーゼロのケーキとか、カロリーゼロのマカロンとか作ってほしい。


ここまでの内容で、糖類ゼロを謳った商品なのにカロリーが高い原因

  • 糖類以外の糖質が入っている
  • 脂質が入っている
  • なんかストレンジャーなシングスが入っている

ってことは分かったと思います。


では5つめのゼロである「カロリーゼロ」の表記について。


ここで重要になってくるのが、“ゼロ”と表記していいよって偉い人が決めた基準です。


まず、糖質と脂質をそれぞれ”ゼロ”と表記していい基準は

食品100g中(または飲料100ml中)の含有量が0.5g未満

と規定されています。


この基準を見ると、今まで話してきた糖質やら脂質やらのゼロは、厳密に言うと必ずしもゼロではないってことがわかりますよね。


そして、カロリーを”ゼロ”と表記していい基準はこちら。

食品100g中(または飲料100ml中)の含有量が5kcal未満


糖質や脂質に比べて結構ハードル低いんですよねカロリーのヤツ。


キャパ100人の箱に客4人呼んだら『お前ら動員ゼロな』って言われてるようなもんだよね。

いや全然違うんだけどね。


ここで糖質のカロリーについて見てみましょう。

糖質:1gあたり4kcal


ってことは、ある商品に糖質がゼロと表記してはいけない0.6g入っていた場合、カロリーは2.4kcalですよね。


おわかりいただけただろうか…


糖質はゼロって書けないけど、カロリーはゼロってことにしていいってことなんです!

これは結構怖い。


まぁでもぶっちゃけカロリーゼロって書いていいレベルのカロリーなんて、ビルス様にとってのヤムチャレベルなので全然気にしなくていいと思います。


ただし例外がありまして、もしケトジェニックダイエット(糖質制限)を採用している人がいたら100ml中に糖質0.6gが入っている飲料を1本(500ml)飲んだら3.0gの糖質を摂取してしまうので、気にせずガブガブ飲むわけにはいきません。


そのため、ケト中の場合はカロリーゼロでも慢心せず、ちゃんと糖質含有量に配慮して商品をチョイスしましょう。


ヤムチャのこともたまには思い出してあげてってことですね。



【糖類ゼロ】糖類と糖質の違いまとめ

勘違いしてほしくないのは、誤解しちゃいそうな”ゼロ”表記をしている商品があったとしても、それらが全て詐欺ってるのかっていうと、そういうわけではないこと。


おいおいコレ悪意ありすぎだぜって商品もある一方、カロリー的に同類の普通の商品よりかは多少マシだねっていうのももちろんあるので、まずは目くじら立てずに成分表示をチェックしてみてください。


ちなみに女性のみなさんへの注意喚起となりますが、脂質を抜きすぎると生理不順になってしまうこともあるようなので、脂質を完全にカットするのはやめておきましょう


あと、貯蓄も収入もゼロなバンドマンはやめておきましょう。


かゆい
うま