深夜0時。
行きつけのスーパーにはもう人影がない。
「カタボリックの夜」の襲来を感知した減量戦士は、魔の巣窟に足を踏み入れた。
そう、それはコンビニ。
軽快な入店音で目覚めたのは、数々のカロリーモンスターたち。
入店早々、エナジードリンクの群れが減量戦士を迎え撃つ。
もう名前の時点でモンスターだ。
正義に目覚めたアブソリュートリーゼロとウルトラの力を借り、アイスケースに眠るSUNAOの加護を受けた減量戦士には、誘惑の言葉を紡ぐ脂質爆弾たちの声は聞こえない。
しかし、確実に精神は削られていく。
舌は痺れ
視界は色を失い
腹は鳴る
命からがらサラダチキン姫の手を取り、減量戦士はレジへと向かう。
ここさえ切り抜ければ「カタボリックの夜」を撃退し、たんぱくに溢れた理想の世界が訪れる。
理想郷(プロテイン)はすぐそこだ。
だが減量戦士は知っていた。
数々の同胞をリバウンドという奈落の底に落としてきたレジに巣食う人類悪、魔王ホットスナックの存在を。
ヤツは決まった姿を持たない。
あるときはコロッケ。
そしてあるときはフライドチキン。
ときには「チーズ」などという呪いの言葉を冠し、対峙する者の闇を映し出した姿で顕現する。
名誉の為でもなく、富の為でもない。
1人の減量戦士として、その闇を打倒する。
燃やせ、脂肪を。
奮い起こせ、筋肉を。
手にしたゼロカロリー食品には、揚げ物ほどのカロリーはないのだけれど。
決してゼロでは、ないのだから。
おはようございます、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
数々の謎理論の的となってきた甘味料界の風雲児、人工甘味料。
それらを使ったゼロカロリー食品はどんどん増えてきてますよね。
厳密に言うとカロリーが皆無というわけではなく、ゼロカロリーと表記していい基準は以下の通り。
100g当たり5kcal未満(飲料の場合、100mL当たり5kcal未満)
5kcalもあんの?
って感じる人もいるかもしれませんが、全部が全部5kcalギリギリに設定してやろうぜケケケ!ってなワケではないでしょうし、5kcalなんてめちゃくちゃ低い数値だからねコレ。
そのため、カロリー制限法を取り入れて体型をキープしている僕としては非常に助かっています。
人工甘味料を生み出してくれた人にはマジ感謝。
シェフに挨拶がしたい。
やけに忌み嫌う人たちも多く、人工甘味料不使用!!ってことを売りにしてる食品も結構ありますが、僕からしたら
むしろ人工甘味料使ってカロリー低くしてくれや
って思うほど人工甘味料ウェルカム勢です。
そんな中、『親でも殺されたんか?』ってほど敵意を剥き出し、人工甘味料に仇なす勢力が存在しています。
彼らがよく言う「人工甘味料を使用したゼロカロリー食品を摂取していると逆に太る」というのは真実なのかも含め、今回は人工甘味料に関するよく聞く3つの説について考えてみるという内容です。
人工甘味料・ゼロカロリー食品に関する3つの嘘
1.人口甘味料を摂るとより甘いものが欲しくなり結果的に太る
『人口甘味料を摂るとより甘いものが欲しくなる』
説。
中毒性があると実感する人もいるようなんですが、僕個人としては人口甘味料摂ったって高カロリーの甘いもん食ってるときだっていつだって甘いものを欲しているので、あまり実感がありません。
もし本当にコカ・コーラ ゼロ飲んで甘いものがより欲しくなるとしても、何もわざわざ普通のコーラに切り替えずにもっとコカ・コーラ ゼロ飲めばいいじゃんって言うと、
実際はちょっとカロリーあるの知らないのかしら!ぷぷぷ…!
みたいなこと言ってきやがるんですよ、普通のコーラがぶがぶ飲みながら。
確かにカロリーは低いかもしれないけど、より甘いもの欲しくなるから普通のコーラより多く飲んじゃって結果的に太っちゃうよ~的な。
ここで、ゼロカロリーと表記していい基準についておさらいしてみますと、
飲料の場合:100ml当たり5kcal未満
でしたね。
ではコカ・コーラ ゼロのカロリーを、仮に基準ギリギリの100ml当たり4.9kcalと設定しましょう。
仮だよ、仮。
その場合、500mlのペットボトルを飲んだとしたら24.5kcal摂取することになります。
24.5kcalなんて好きなバンドやアイドルの曲で数曲ツーステ踏んだりヘドバンしてたら消費できる(たぶん)くらいのカロリーです。
次にノーマルコーラのカロリーは、500mlで225kcal。
まぁまぁなカロリーですね。
つまり、仮設定でのコカ・コーラ ゼロでノーマルコーラ500ml1本と同じカロリーを摂取しようとしたら、
9.2本
飲まなきゃいけないわけです。
普通の人が1本飲むペースで9.2本なんて飲んだら、もう腹タップタプよタップタプ。
しかも実際はもっとカロリー低いわけですからねコレ。
人口甘味料を摂った人間が全員、通常の9.2倍もの量をどうしても摂らずにはいられない衝動に駆られるとしたら、そんな魔剤がコンビニで買えるこの国はもっといろんな大惨事に見舞われることでしょう。
2.インスリンは人口甘味料にも反応するから太る
インスリンとは糖質をぶち込んだ際に分泌され、体脂肪の生成に繋がるヤツのことですね。
インスリンは実は人口甘味料にも反応してドバドバ大量に垂れ流しちゃうよ!っていう説がコレ。
この説に関しては後の実験にて『んなこたない』っていうのが証明されています。
というわけで完全にガセ。
3.人工甘味料を入れるとインスリンの感受性が下がるから太る
砂糖を控えて人工甘味料を摂っているとインスリンの感受性が下がる。そこに久しぶりに砂糖を入れると、血糖値が爆上げされてしまう。よって太る。
という理論。
インスリンの感受性が下がると何がいけないのかっていうと、感受性が下がっているときに糖質を摂取すると、過剰反応的なサムシングが起きて多くのインスリンがドバーしてしまいます。
これが実際に起きると確かに太ります。
しかしこれは人工甘味料が悪さしたどうこうじゃなくて、低血糖状態が続いたときに起きる当たり前の現象です。
ケトジェニックダイエット(糖質制限ダイエット)がリバウンドしやすいと言われているのは、これが原因の1つ。
※この点について気になる人は以下の記事をご参照ください。
関連事項として、人工甘味料を摂ることで低血糖状態になってしまったという症例の報告が何件かあるようですが、事実か否かを断定するには至らないという状態とのことです。
人工甘味料に関するまとめ
『人工甘味料を使ったゼロカロリー食品は普通の食品よりも太る』という3つのトンデモ理論について、僕の主観でやいやい文句言ってきましたが、1つだけ確かなことがあります。
有名なマッチョ達も数々の減量成功者も僕自身も、誰1人としてゼロカロリー食品で太ったという人はいないということ。
机上の空論でゼロカロリー食品は太ると説く人たちに対し、自分の身体で、ある意味人体実験を経た人たちの意見の方が、何倍も信憑性があると断言できます。
もちろん『味が嫌い』とか『健康に悪いかもしれないから心配』という理由で避けるという意見に対しては、人それぞれなので反対するつもりはありません。
「糖尿病のリスクが1.7%上がった」という研究結果がある一方、「人工甘味料と糖尿病に相関性はなかった」という研究結果があったり、人工甘味料が人体に及ぼす影響は結局のところ、厚生労働省からの「安全もしくは直ちに健康への害はない」というふわっとしたことしかわからないといったところ。
※これは人工甘味料だけでなく、その他の添加物にも言えることです。
つまり、人工甘味料を摂っている人は太りはしないけど、いつか死にます。
かゆい
うま