みなさんゾンビになったことってありますか?
僕の心は腐りきってますが、身体は腐ったことないんですよね残念ながら。
どうも、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
僕は散々ゾンビ映画を観てきてはいますが、ゾンビになったことはありません。
だから当然ゾンビへと変化する過程もよくわかりません。
そして大抵のゾンビ映画は主人公がゾンビパンデミックに巻き込まれてどうしましょ!って内容ですよね。
今回はそんなゾンビ映画界において、一際異彩を放つ作品を紹介させてください。
スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間
映画ランク:A
予告編はこんな感じ
原題:"Contracted" 監督:エリック・イングランド 脚本:エリック・イングランド 出演:ナジャラ・タウンゼント
作品のジャンルはだいたいこんな感じ。
アクション ☆☆☆☆☆ ドラマチック ★★★☆☆ コメディ ☆☆☆☆☆ ホラー ★☆☆☆☆ グロテスク ★★★☆☆ ミステリー ★☆☆☆☆ ゾンビ ★★☆☆☆
■あらすじ
パーリナイ⇒べろんべろん⇒男にヤラれちゃう⇒身体に異変がッ!(雑)
■この映画のオススメポイント
通常のゾンビ映画とは切り口が異なる
副題で無粋に全て説明されてしまっているように、美女がゾンビへと変貌を遂げる様を描いた作品になります。
ゾンビ映画は数あれど、変化の過程をじっくりと描いた作品はなかなかないので、とても新鮮に観れました。
悲壮感ゴリゴリ
変化というのはその振り幅があればあるほど、それに伴う感情の揺れも比例して大きくなりますよね。
主人公の女性は、本来はスタイルも顔面もグンバツでモテモテなワケです。
そんな主人公の身体に異変が起き始め、どんどんデロンデロンになっていってしまいます。
しかしながらモテ期で培ったプライドは、そう簡単に棄てらない。
プライドはブリンブリンな割に身体はデロンデロン、しまいには心もガリンガリンになっちゃうんですが、その過程がそこら辺のグロ描写よりも本当に痛々しい。
食べ物は腐りかけが一番ウマい説ありますけど、ぶっちゃけそんなことないよねって描写を畳みかけるように見せられる感じ。
こういう心を締め付けられるような鬱描写が好きな人にはガッツリハマる内容だと思います。
この作品の題材は「ゾンビ」という非現実かつ特殊ではありますが、人生においては避けられない変化っていうのもありますよね。
人間における不可避の変化、「老い」とは上手に付き合っていきたいな、とか考えさせられたり。
■こんな人は楽しめないかも
ザ・ゾンビ映画が観たい人
カテゴリー的にはゾンビ映画ということになるのかもしれませんが、ゾンビはほぼ出てきません。
ゾンビゾンビした映画を期待して観てしまうと、ちょっとガッカリしたという声もちらほら。
暗い映画やグロ描写が苦手な人
前述したように鬱描写が結構多いため全編通して暗く、そして他のゾンビ映画に比べたら地味。
そして多少のグロと虫系の描写があるので、苦手な人はちょっと不快に感じてしまうかも。
※ここからネタバレを含みます
『スリーデイズ・ボディ』の評価まとめ
何度も言いますが、ひたすら暗くてどんよりジメジメ続きの映画なワケですけども、ラストに向かうにつれてその曇天具合もエスカレート。
自身の変化に伴い歯車が狂うどころかどっかに吹っ飛んでいくくらいの勢いでね、何をするにも上手くいかなくなって全てを失ってしまうんですね。
もうね、七武海からマダオに転落するくらいの勢いなワケです。
仕舞いには冒頭からずっと虫けらのように扱いつつ拒絶していたモブ男さえも求め始める始末で、それさえも最悪の結果に…といった具合。
その描写は僕でさえもしかめっ面で見守るくらい痛々しかったです。
そしてそして、ついにお待ちかねのゾンビ化…!
キター!!!
パンデミック!!!
パンデミックの始まりじゃーい!!!
ってなったところで終了。
気持ちいい描写皆無。
この点を物足りないって感じる人も多かったようで評価は両極端なようですが、これはこれでね、僕としては「すごく刺激的でいいものを見せてもらったな。」と満足できる作品でした。
感染のきっかけと思われる「謎の男」の存在…
彼が「始祖」的存在であるのか、感染者の1人であるのか本作では謎のままだったのですが、続編である「アフターデイズ・ボディ
僕も続編は未鑑賞なので、もし観たらまた記事をあげようかと思います。
ただし、評判はあまりよくないっぽい
かゆい
うま
■VOD/動画配信サービス
「スリーデイズ・ボディ」が配信中のサービスはこちら(2019年3月現在)
※配信有無の詳細は各サービスをご確認ください。