パケ写詐欺ってありますよね。
僕ら消費者は、パッケージに写っている人や物と、中身である商品のことを当然結びつけるワケです。
プロテインのパッケージ写真にデブやガリガリは使わないし、化粧品のモデルにはビジュアルの良い女性が起用されますよね。
パッケージに仕上がったマッチョが写ってて
ワイの兄ちゃん、部屋に生首隠してるんですわ…
ってキャッチコピーが付いてたら、そりゃあこの仕上がったマッチョが兄ちゃんってこと!?
この仕上がっチョ兄ちゃんが暴れ散らかすサイコキラー作品ってこと!?
そんなんめっちゃ楽しそうじゃーん!!
こんばんは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
冒頭のように思って鑑賞した映画がこちら。
FOUND ファウンド
映画ランク:D
予告編はこちら
原題:"Found" 監督:スコット・シャーマー 原作:トッド・リグニー 脚本:トッド・リグニー/スコット・シャーマー 出演:ギャヴィン・ブラウン/イーサン・フィルベック
ジャンルはだいたいこんな感じ。
アクション ☆☆☆☆☆ ドラマチック ★★☆☆☆ コメディ ☆☆☆☆☆ ホラー ★☆☆☆☆ グロテスク ★★★☆☆ ミステリー ★☆☆☆☆ パケ写詐欺 ★★★★★
■あらすじ
ホラーマニアのちんちくりん坊主(名前は忘れた)と、ちょっと弟を突き放すような態度を取るも実は優しい彼の兄ちゃん(もちろん名前は忘れた)。
『絶対部屋に入るなよ!絶対だからな!フリじゃないからな!』
と、兄ちゃんがダチョウさん張りにネタフリをするため、気になり過ぎて弟は兄ちゃんの部屋に侵入。
するとそこで発見したのはバッグに雑に入れられた生首だった!!
いやいや臭いでバレるでしょうに…
というツッコミはなんのその、生首は数日おきに別のものに入れ替わっている…!
といった感じ。
※ここからネタバレを含みます。
■良かった点
・実はヒューマンドラマでもある
弟を救ったのは平和主義でも言葉でもなく、弟のことだけは愛している兄ちゃんの暴力。
イジメに対して綺麗ごとばかり並べることへのアンチテーゼであったり、自身の憎むべき相手を殺してくれた兄に「ありがとう」と感謝するシーンなど、ちょっと過激ではあるんですがメッセージ性は強め。
ちんちくりん坊主を取り巻く現実の非情さは、この映画のスプラッター描写とは比べ物にならないほど残酷なものだ。と言わんばかりの、荒々しい描写は魅力的だと思います。
ただし…
■惜しかった点
・ヒューマンドラマとしての表現力が足りない
「良かった点」として紹介させてもらったメッセージ性を世の中に叩きつけるには、ちょっと技術的にも脚本的にも物足りなかったかな…。
製作費8000ドルとのことですが、『アレ?劇中映画”Headless”でもしかして結構予算使っちゃった?』みたいな。
あとは、エキストラ俳優起用して~ロケ地は自分の家で~ってくらい全編通して安っぽい。
(こんなキワモノ映画に安いギャラで息子を出演させる親もどうかと思うぜ…。)
極論を言えば、製作費キツいなら”Headless”カットしちゃってもよかったと思うんですよね、工夫は必要だけど。
劇中映画”Headless”内で監督のやりたいこと(性的な意味で)やっちゃった感が否めなくて、非常に勿体ないなと言ったところ。
・スプラッター映画としても物足りない
ラストでは両親を標的として暴れまわる兄ちゃんなんですが、如何せん製作費が足りない。
『「イット・フォローズ」を越え42冠制覇』というドヤ顔宣伝的に、どんな阿鼻叫喚の地獄絵図を展開してくれるかと思いきや、いまいち燃えきらない兄ちゃん。
と、それを観る僕。
うほーっラストどんだけすごいことしてくれるのかな!今まで退屈だった分よろしく頼みますよ~!
って思ってたらそのまま終わってしまいました。
役者のみなさんはがんばってたとは思うんですけどね、結構。
冷静になったら「イット・フォローズ」自体も期待外れだったし、こんなもんなのかもしれない…
・パケ写詐欺
兄ちゃん身体ぽよぽよじゃねーか!
あの仕上がったマッチョはどこだ!
仕上がったマッチョを出せぇい!!
『FOUND ファウンド』の評価まとめ
これはなんともオススメし辛い映画でして。
グロの中にも綺麗なグロと汚いグロあるじゃないですか。
どっちかって言うと汚いグロに該当するんですよね、この作品。
(僕が何を言ってるかわからないかもしれないけれど、つまりそういうことなんだよ。)
スプラッター映画好きとかグロ耐性強い人かつ汚いグロでもバッチこいって人、もしくは兄弟愛ってワードだけでご飯3杯はイケる!みたいな人は観てみてもいいかもしれません。
かゆい
うま
■VOD/動画配信サービス
「Found ファウンド」が配信中のサービスはこちら(2019年6月現在)
※配信有無の詳細は各サービスをご確認ください。