みなさんパチンコ好きですか。
僕はパチンコってやったことないので、ネオン看板の「パ」だけ消えてるのを見て、
いや絶対ワザとだろアレ
って思ってた程度なんですが、 アレ「パ」の小さい「○」の部分は、ネオン管を曲げるので、割れやすくなるそうですね。
割れると中のガスが抜けて「○」が消えるばかりか、「ハ」の通電にも異常が発生して一緒に消えてしまうとのこと。
つまり「パ」の部分が消えやすいのはワザとではなく仕様らしいです。
そんなパチンコですが、最近人気のスマホアプリとの共通点がありますよね。
そう、それは「確定演出」――!
あの「確定演出」って結構な中毒性があるらしくてですね、それでパチンコもガチャもなかなか止められないんですって。
やはりガチャは悪い文明…。
そんなわけで、人気スマホアプリ「Fate/Grand Order」の原点でもある「Fate/stay night」の桜ルート映像化作品、「Fate/stay night [Heaven’s Feel] II.lost butterfly」を観てきました。
Fate/stay night [Heaven’s Feel] II.lost butterfly
予告編の時点で最高。
原作:奈須きのこ/TYPE-MOON 監督:須藤友徳 脚本:桧山彬(ufotable) CAST:杉山紀彰/下屋則子 植田佳奈/門脇舞以
映画ランク:S
作品の傾向としてはだいたいこんな感じ。
・アクション ★★★☆☆
・ドラマチック ★★★★☆
・コメディ ★☆☆☆☆
・ホラー ★★☆☆☆
・グロテスク ★★★☆☆
・ミステリー ★★☆☆☆
■ざっくり「Fate/stay night」説明
幼いころからの夢のために、日々奮闘する士郎くん。
なんか弓道場の掃除とかしてたら突如、魔術師どうしの戦い「聖杯戦争」に巻き込まれる。
■ざっくり「聖杯戦争」説明
7人の魔術師が7騎のサーヴァントを召喚し、万能の願望機「聖杯」の所有者を選定する殺し合い。
■あらすじ
※大前提として、この作品は「Fate/stay night」において3つあるルートの中でも、いわゆる謎解きパートに該当。しかも計3部作予定の2作目にあたります。
1作目にて自身のサーヴァント、セイバーを失った士郎くん。
それでも自身の信念のもと「聖杯戦争」へ参戦し続ける中、本作のヒロイン:桜がワカメみたいなヤツに拉致されたことをきっかけに、歯車が狂い始めていく。
ってな感じでしょうか。さすがに雑すぎだけども。
■感想
漫画やゲーム作品を映像化するにあたって、実写ではなくアニメ化だとしても、原作ファンを満足させることは非常に難しいと思うのですが、
やっぱりufotableは凄かった。
何が凄いって「やれるとこまでやってやる」という声がこっちにまで聞こえてきそうなほど、
TYPE-MOON作品に対するリスペクトと情熱に満ち溢れていること。
理解して再現するだけでなく、極限まで原作の魅力を伝えようとした結果、
[Heaven’s Feel]プレイ時に脳内に思い描いていた映像の限界を越えられてしまった――と、完全に打ちのめされました。
前作『花の唄』に引き続き梶浦由記さんが手がけた主題歌 『I beg you』 も、「曲のクオリティ」×「桜の心境とリンクした詞」×「Aimerさんの声」が見事にマッチし、もはや芸術の域。
エンドロールで誰も席を立たない上映は久しぶりでした。
総合的に見ても、原作プレイ済のファンとして、非常に満足です。
※ここからネタバレを含みます
まず最初に衝撃を受けたというか覚悟できていなかったのですが、
想像以上に桜ががんばっていた…!(濡れ場的な意味で)
『え、ここまでやるのか。なるほど、攻めたな。』
『え!ここもやるの!?マジで!?』
『えぇぇぇ!あっ…えぇぇぇ!?』
もう観た人ならわかると思いますが、こんな感じですよねマジで。
アクションとか作品の重さとかはもちろん覚悟できていたんですが、てっきりそっち部分は「血」を吸うだけで済ませると思ってぜ…。
本作で桜の秘密や「謎の影」の正体が明かされるわけですが、
それに伴い「狂ったロボット」だった士郎が、唯一このルートのみ「人間」らしさを見せる様が大きな見どころですよね。
3作目ではついに例のステゴロ士郎をスクリーンで観れるかと思うと、 [Heaven’s Feel]士郎が好きな自分としては非常に楽しみ。
メインキャストからも嫌われてたほどだし、『士郎はちょっと苦手…』って人もいるかとは思うのですが、そういう人も3作目で彼を見直してくれるはず(たぶん)。
それにしてもバーサーカーとセイバーオルタヤバすぎだった…もはや災害じゃねぇか…。
■良かった点
・ちょっとホラーやグロ要素を描いてくれた点
Jホラーチックな部分やスプラッター要素を取り入れつつ、3つのルートの中でもダントツでダークでジメっとしている桜ルートの魅力と緊張感が、十二分に表現されていた。
・切嗣とイリヤを繋ぐシーンがあった点
まさかやってくれるとは思ってなかった、ありがとうタイガー。
Zero好きとしてはぷるぷるしてしまった。
・バトルシーンがパない点
「約束された勝利の剣」の演出にはチキン肌。
・エミヤがなんか凄く優しい点
凛へかける言葉やら、イリヤをそっと降ろしてあげるところとか。
・イリヤが可愛かった点
イリヤが可愛かった。
細かいところを挙げましたが、前述したように作品全体を通しての熱量が、本当に素晴らしかったです。
■残念だった点
正直言ってない。
FGOしかやっていない人への配慮が足りない!前作観てないとわからない!
みたいな声があるらしいですが、正直原作や前作発表からめっちゃ時間経ってるし、続編だということは分かりきっているのだから、観る側の自己責任かな…といった印象。
※「ワナオトコ」と「パーフェクト・トラップ」のような邦題がまるで違う場合は『さすがに配慮してくれよ!』って感じですけどね。
ラストを飾る3作目は「ノーマルエンドとトゥルーエンドどちらを採用するのか」、はたまた「死亡ルートにあった描写の採用などはあり得るのか」など想像は膨らむばかり。
個人的には『○○○○○……シロウ』が聞きたいところ(ルート的に恐らく無理)。
『やべー、2020年の春に間に合わなかったわ』って2021年の春まで先延ばしにならないことを祈るのみ…。
かゆい
うま