なんか面白いゾンビ映画ない?
って聞かれること結構多いんですよね、ゾンビ好きを公言してるから尚更。
これ、聞いてくれる人によってめちゃくちゃハードルが変わるって話なんですけど、
『プロテインって飲んでみたいんだけど、オススメ教えて』
って普通の人に言われるのと、
『もっとバルクアップしたいんだ、オススメのプロテイン教えてくれよ』
ってステイサム兄貴に言われるのは緊張度が全然違うじゃないですか。
『日本にはカレーライスっていう料理があるんだってね。食べさせてくれよ』
ってアメリカ人に言われるのと
『日本にはインド料理をもとにした、カレーライスっていう料理があるんだってね。食べさせてくれよ』
ってインド人に言われるのは緊張度が全然違うじゃないですか。
『~してくれよ』の後に
『クソみたいな成分のプロテイン教えたらサメに食わせんぞ』
『クソみたいに不味いもん食わせたらゾウに踏ませんぞ』
ってのが含まれてるわけじゃないですか。
ということで、映画玄人からオススメのゾンビ映画を聞かれたときに、僕が迷わずオススメできる映画がコレ。
インド・オブ・ザ・デッド
映画ランク:B
予告編の時点で漂うB級映画感。
原題:"GO GOA GONE" 監督:クリシュナ・D・K/ラージ・ニディモル 脚本:クリシュナ・D・K/クナール・ケームー シタ・メーナン 出演:サイフ・アリー・カーン クナール・ケームー ヴィール・ダース
並べたはいいものの、誰1人として知らない。
作品のジャンルはだいたいこんな感じですかね。
アクション ★☆☆☆☆ ドラマチック ★☆☆☆☆ コメディ ★★★★☆ ホラー ★☆☆☆☆ グロテスク ★★☆☆☆ ミステリー ☆☆☆☆☆ イン度 ★★★★★
■あらすじ
失職したインド人、失恋したインド人、そして特に何も起きてないインド人の3人。
彼らは「ヒッピーの聖地」として知られるビーチリゾートを訪れる。
ロシアンマフィア開催のパーリナイに忍び込んだ3人だったが、そこでお披露目された新型ドラッグは、使用したものがゾンビ化してしまうという、とんでもない代物だった!
果たして3人は生きて島を脱出できるのかー(棒)
ってな感じ。
なんかあらすじだけ文章にしたらちょっとまともに見えるなコレ。
ちなみに日本版キャッチフレーズは「きっと、うまくいかねぇ!」。
これは傑作インド映画「きっと、うまくいく」のパクリですね。
正直、そこら辺の大作の的外れキャッチフレーズよりいい仕事をしている。
■この映画のオススメポイント
B級ゾンビコメディ映画に求めている点を理解している
- お決まりネタ:期待以上にしっかり押さえられていて、パロネタも豊富。
- 斬新さ:もう絵面の時点で、既に斬新さのバロメーターを振り切っている。
- 安っぽさ:もちろん全編通して安っぽい。
キャラが濃すぎる
「ムロツヨシ」さんに似ているインド人がいるんですが、それは置いといて。
途中で出会う自称ロシアンマフィアの「ニコライ」と「ボリス」の味が強いったら、ありゃしない。
2人のキャラが良すぎて、正直メイン3人やヒロインよりも『生還してほしい』って気持ちになってくる。
インド文化を活かしている
詳しくなくて申し訳ないんですが、インドって確か火葬なんですよね。
なので、日本と一緒で死人が墓場から…のようなゾンビ概念が薄いと思うんですが、その文化を利用してか、序盤では
「ゾンビの対処方法を知らない」
「ゾンビとヴァンパイアを混同している」
みたいな流れがあって、それを上手く笑いに変えてるところには舌を巻きました。
作ってる側はそこまで考えてないかもだけど。
挿入歌のクオリティが高い
インド映画定番の突如流れをぶった切って大勢の踊り子たちと踊りだすみたいなシーンはなし。
その替わりにハリウッド映画にもあるようなパーティシーンや、ミュージカル映画にあるようなストーリーを進行しつつの、より自然な形でのミュージックシーンで代用している感じ。
そして、1曲1曲のクオリティが小憎たらしいくらい高い。
ちょっとサントラ調べちゃうくらいよかった。
『インド・オブ・ザ・デッド』の評価まとめ
ぶっちゃけ観終わった直後の僕の感想としては
じゃ、次なに観よっかな
くらいでしたが、 総合的に見てゾンビ好きからしたら観て損はない出来の作品だと思います。
かゆい
うま
■VOD/動画配信サービス
「インド・オブ・ザ・デッド」が配信中のサービスはこちら(2019年3月現在)
※配信有無の詳細は各サービスをご確認ください。