スーパーヒーローから学ぶ筋トレの大切さ【アベンジャーズ/エンドゲーム】

アベンジャーズエンドゲームのアイアンマンマスク普通の映画レビュー
(c) 2019 MARVEL
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『初めてアメコミ映画観たけど、意味わかんなかったわ!』


って言う人。


そりゃそうだよ…

もうコレMCUの22本目だぞ…


こんばんは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。


あまりに素晴らしく、内から湧き出してきたものが多すぎたため、正直記事にするか悩んでいたのですが、鑑賞直後の自分の感情を残しておくためにも書くことにしました。


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アベンジャーズ/エンドゲーム

映画ランク:EX


©2019 MARVEL

監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
脚本:クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
原作:スタン・リー/ジャック・カービー
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・エヴァンス/いっぱい

ジャンルはこんな感じ

アクション  ★★★★☆
ドラマチック ★★★★☆
コメディ   ★★★☆☆
ホラー    ☆☆☆☆☆
グロテスク  ☆☆☆☆☆
ミステリー  ☆☆☆☆☆

■あらすじ

前作アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーにて全宇宙の生命の半分を消滅させたサノス。

残されたアベンジャーズのメンバーは、ついにサノスの居場所を特定することに成功。

消されてしまった人々を蘇らせるため、新たに加わったキャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)とともに、サノスが根城とする惑星へ向かう。

(c) 2019 MARVEL

ってとこまでは超序盤。

というのも本作の上映時間はなんと181分


こんなに途中で席を外す人がいる作品はロード・オブ・ザ・リング以来だったぜ…

大事なシーンを見逃さないよう、ドリンクは喉を湿らす程度にちびちび飲むんだ!


本記事には大きなネタバレは含まれませんので、未鑑賞の方もご安心ください。

既に5/6に解禁済とはいえ、公式がネタバレ厳禁と懇願のようにゴリ押ししてましたしね。



■MARVELとファンの絆を感じたMCU最高傑作

本作は当然のことながら、今までのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を鑑賞済じゃないと全力では楽しめないであろう作品です。


それを否定的に感じる人もいるかもしれませんし、実際にレビューでもそういう声を多く見かけます。


しかし、本作に限ってはその点をマイナス要素として評価することは、些か積み上げてきた時間と功績に対するリスペクトが足りないのではないか、と感じています。


たった1、2作品の繋がりであったり、監督の別タイトルのオマージュであったりして、「単作としては凡作」とするのであればまぁ分かりますし、僕もたまに感じることではあります。


ところが、本作はMCUの22作目


第一作目となる「アイアンマン」が公開された2008年から1年に1本ペースを優に超えるスピード感を保ちつつファンを魅了し続けてくれたMARVELと、それにずっとついてきたファン。


この双方の絆を確認するかのような、単独作品にしか顔を出さなかったキャラクターの登場や、本当に細かいフラグの改修をはじめとした、3000回を越えるんじゃないかというほどの圧倒的なファンサービス

それを目の当たりにする度に、スクリーン前の観客はアベンジャーズとMARVELへ『ありがとう』という感情が湧く。

(c) 2019 MARVEL

これは今まで要した年月と作り上げてきた作品数だからこそ成せる業であることは間違いなく、それくらいの「特別」が許されてもいいのではないかと感じずにはいられません。


本作はスーパーヒーローを題材とした作品の中でも、「ダークナイト」と並ぶ最高峰の傑作であると断言できるクオリティでした。



■全てを背負ったまま戦いに行くということ

作中の中でも月日が流れますが、その中で得たものだけでなく、

  • 失ったもの
  • 犯した罪
  • 肉体の衰え

といったネガディブなものもご都合主義で解決するのではなく、それらを背負ったまま戦いに行く姿勢がめっちゃ印象的で、強いメッセージ性を感じました。

(c) 2019 MARVEL

それに関連しているかも意図的かもわからないですが、超人的パワーを持っていない面々の奮闘が非常にクローズアップされていたなって。

(c) 2019 MARVEL

非現実作品の最たるものであるはずのスーパーヒーロー作品で、こんなに現実を見つめ直させられるとは思わなかったよ…(いい意味で)。


つまり何が言いたいかっていうと、

筋トレをしましょう。



■アクションはもちろん家族愛もゴリ押し

MCU作品の傾向でもありますが、こんなにぽこじゃかヒーロー出てくるのにぶっちゃけアクションシーンは控えめ。

いや、すんごいシーンいっぱいあるんですけど、尺的にね。


その分、家族愛ゴリんゴリん押しで、他のドラマチック要素も多め


血の繋がった家族はもちろんのこと、特にフェーズ3くらいからはアベンジャーズのチームがもはや家族のようなものになっていて、ヒーロー名ではなく本名で呼び合っているのもすごくいいですよね。


キャプテン・アメリカだけはほぼみんな「キャプテン」だけど。あだ名みたいなもんってことかしら。

(c) 2019 MARVEL

加えて、それぞれの世代交代の表現も全てが全て原作と同じとは限らなく、その都度感情を揺さぶってくるニクい仕様。


至るところで涙腺を緩められまくりだったんですけど、ガッツリ涙してしまったのはまさかの戦闘シーン


(c) 2019 MARVEL

まさかアクションシーンで泣くとは思わなかった…


やっぱすごいわアベンジャーズ。



■アカデミー賞作品賞を狙えるのか

これだけの大作だとやはり気になってくるのがアカデミー賞

撮影賞とか視覚効果賞とかなんかしらの賞はもぎ取りそうだけど、やはり気になるところは作品賞ですよね。


MCU内ではブラックパンサーが2019年アカデミー賞作品賞を惜しくも逃し、

主演のチャドウィック・ボーズマングリーンブックに喧嘩を売るという結果になったのも記憶に新しい…。


実はスーパーヒーローものがアカデミー賞作品賞にノミネートされること自体がすごいっていうか、確かブラックパンサーが初でして。


DCの「ワンダーウーマン」や、スーパーヒーローというジャンルを超えたド傑作ダークナイトでさえ、アカデミー賞はノミネートせずガン無視


そして視聴層からブチ切れられ、ノミネート作品の枠を増やしたりするなど、いろいろわちゃわちゃした過去もあったりで、要はアカデミー賞的にはスーパーヒーローものをド冷遇してきたワケですね。


そういった背景もあるんですが、専門家で評論家でもない僕の勝手な予想では、

  • 他民族(というか異星人)交友に触れている
  • 黒人や有色人種大活躍
  • 同性愛要素もちょびっと入っている
  • 何よりテロ的行為に対する姿勢や希望を描いている

という点で充分狙える範囲かと思います。


アカデミー賞ってアメリカ情勢や社会問題にこれでもかってくらい左右されるので、一番下のテロ的~ってとこめちゃデカい。


9.11直後は地元のヒーローである消防士や、スクリーン内のスーパーヒーローなどをフィーチャーし、『アメリカはヒーローを必要としている』ってよく言われていましたしね。

(c) 2019 MARVEL

逆に懸念点と言えば、

  • 公開タイミングが早い
    ┗年末の方が有利とされている
  • スーパーヒーローものかつ、シリーズものである
    ┗とりあえずノミネートだけさせとけばいいっしょで終わる
  • オスカー好みかつ、クオリティ的にもやべー作品が出てくる

といったところ。


まだまだ2019年も前半。

今後、年末までにどんな傑作が出てくるかも予想できないので何とも言えませんが、厳しい戦いではあれど、充分手の届く範囲じゃないかなぁ。みたいな感じ。



『アベンジャーズ/エンドゲーム』の評価まとめ

もちろん全作品とは言わないし、半分以上とも言わない。


MCUシリーズの概要をなんとなく掴んでいるのであれば、今すぐ劇場に行くことをオススメします


かゆい
うま