みなさんご存知でしょうか。
1978年(昭和53年)に日本が誇る東映がスパイダーマンの実写化をしていたことを…!
スパイダーセンスを持たない僕でも感じる地雷感。
こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
MCUのフェーズ3最終作、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」をやっとこさ観てきました。
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
映画ランク:S
予告編はこちら
予告編でトムホがめっちゃネタバレ注意勧告してくるけど、本人はネタバレ癖が本当にひどく、まだ脚本さえ渡されていないクリス・プラットに、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」のネタバレをかましたことがあるらしい…。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のプロモーション活動中でも、ついうっかり非公開情報を話そうとするトムホをベネディクト・カンバーバッチが止めたりしているのも微笑ましい。
でも、こういう映画好きの友達いたらめっちゃ嫌だ。
原題:"Spider-Man: Far From Home" 監督:ジョン・ワッツ 脚本:クリス・マッケナ/エリック・ソマーズ 原作:スタン・リー/スティーヴ・ディッコ 製作:ケヴィン・ファイギ/エイミー・パスカル 出演:トム・ホランド/ゼンデイヤ ジェイク・ギレンホール
ジャンルはだいたいこんな感じ。
アクション ★★★★☆
ドラマチック ★★★☆☆
コメディ ★★★☆☆
ホラー ☆☆☆☆☆
グロテスク ☆☆☆☆☆
ミステリー ☆☆☆☆☆
■あらすじ
「アベンジャーズ/エンドゲーム」からちょっと後の話。
なんかでっかい人型の砂の塊みたいなのが、塊魂よろしく暴れ散らかしてるところにニック・フューリー(サミュエルエルエルエルエルエルエルエル・L・ジャクソン)とマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)が遭遇。
ハンドガンでパンパンするものの全然効果がなく、『やべーじゃん』ってなるも突如謎の男:クエンティン・ベック(ジェイク・ギレンホール)が参戦。2人は窮地を脱する。
一方、スパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)は前回の闘いで失ったものを心に秘めながらも、夏休みを利用した研修旅行でMJ(マイケル・ジャクソンゼンデイヤ)にコクるプランを立てていた。
しかし、研修旅行中のピーターの前に、今度は水の巨人みたいなのが出現。
この戦いで人々から後に「ミステリオ」と呼ばれるようになるクエンティン・ベックとともにコレを撃退。
ミステリオやニックから“エレメンタルズ”と呼ばれるヴィラン討伐への協力を要請されるも、ピーターはその申し出を断り、旅行を続けることにするのだが…
ってな話。
※ここからネタバレ(「エンドゲーム」についても)を含みます。
■前作からの重圧を撥ね退けた名作
本作はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の23作品目にして、フェーズ3の最後を飾る作品。
そして何よりエンドゲーム後、しかも話的にも公開タイミング的にも全然間が空いていない作品となってしまっています。(視聴者側からしたら、もちろんありがたいんだけどね)
当然の如く、ハードルがうなぎどころかタワー・オブ・テラー並にぐんぐん上がってしまっていて、本作の出来によってアベンジャーズロスをどれだけ埋められるかとか、今後のMCUの期待度に影響が出ちゃうんじゃないのっていう、そりゃあもう重要な使命を課せられてるワケですよね。
この作品がコケたら⇒今後のMCUがヤバイ
ピーターがトニーの意志を継げなかったら⇒世界がヤバイ
っていう、この作品自体と、作中のピーターの立ち位置が見事にマッチしていて、内外での事情もリンクしているところが非常に面白かったり。
そんな中ね、見事にやってくれましたよ。
もう、めちゃくちゃ面白かった!
正直ちょっと物足りなさを抱えて家路につくんだろうなって覚悟してたんですが、そんなことは全然なかった。
残念だった点は劇場内のマナーの悪さくらい(作品は関係ない)。
もうね、近くにいた3人組女性客がスーパー五月蠅かったんですけど!!
まぁ、これは人気作観に行くと遭遇しがちな災害だからしょうがないとして…
期待を裏切らない作品に仕上げてくれて、本当に、本当に感謝しかないってくらい大満足でした。
■世界とピーターの変化
本作の一番の魅力は『対比』だと思っておりまして。
何言ってんの!ストーリーなんてどうでもいいの!トムホがかわいいから面白いに決まってんじゃん!
みたいな人はまぁいったん落ち着いてもらいまして。
世界的にもアベンジャーズ的にもアイアンマン:トニー・スタークという大きな存在を失ってしまったエンドゲーム。
トニー以外の他のヒーローももちろんのこと、時間だったりその他多くの犠牲を払って世界に変化が訪れてしまいましたよね。
その世界の大きな変化に比べたら小さいことかもしれないけれど、本作におけるピーターは彼にとって確かな変化を迎えることになり、それと同時に人間としてもヒーローとしても大きく成長する様が描かれていて、その世界の変化とピーターの心境の変化の対比が本当に魅力的。
新たなアイアンマンにはなれないけれど、トニーの意志を継ぐことはできると明示された、ピーターとハッピーのプライベートジェットでのシーンは最高。
■脇を固めるキャラクターたち
・ハッピー
というわけで、今回、今まで以上にいい味出してるハッピーについて。
実はハッピー役のジョン・ファブローは「アイアンマン」も手がけた敏腕監督。
彼のMCU以外の作品でオススメなのは、監督&脚本&製作&主演を務めたコレ。
ちなみに、彼がパーソナリティーを務める「ザ・シェフ・ショー」にロバート・ダウニー・Jrとトム・ホランドもゲスト参加した回があるので、興味ある方はぜひNetflixで。
トニーとピーターを見てるかのような、劇中さながらの2人の絡みを見ることができます。
・J・ジョナ・ジェイムソン
いや誰だよ!?
って感じる方もいるかもですが、ミッド・クレジット・シーンでスパイダーマンを否定していたあのおじさんですね。
このキャラクター、実はサム・ライミ監督の「スパイダーマン」3部作をはじめとする他の作品にも登場していて、演じるのも同じJ・K・シモンズパイセン。
サム・ライミ版も好きな僕にとって、この演出はすごく嬉しかったです。
・ネッド
役者じゃなくて、キャラクターとしてネッドがちょっと苦手。
別に太ってるからとかではない。
■アクションについて
MCUといえばアクションという人が大半でしょう。
途中まで『うんうん、まぁこんな感じよねスパイディーのアクションって』って観てたんですが、これが終盤のピーターの覚醒とともに急変。
今までスパイダーマンでは見ることのなかったパワー感溢れるアクションや、ソー&キャプテンオマージュのアクションを絡めてきたりなど、最後の畳みかけが本当に衝撃的でした。
このとき例の迷惑客は声を上げて拍手してました。
ソーにムジョルニアで頭カチ割ってもらいたい。
■ヴィランについて
レビューで『騙された!(いい意味で)』って声が結構多いですが、ちょっとアメコミのヴィランとかについて知っていると、本作の展開がある程度読めちゃってどんでん返し感は期待できないと思っていた方がいいかも。
でもそんなの全然気にならないっていうか、展開読めてた方が序盤のいろいろな違和感を楽しめるかもってな感じだったので、アメコミ自信ニキも安心してください。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の評価まとめ
「メン・イン・ブラック : インターナショナル」のときにも紹介したんですが、ぜひこの2人のインタビューを見てほしい。
コレ、スパイダーマン:ファー・フロム・ホームがエンドゲームのネタバレてんこ盛りなのに加え、
公開まで時間が全然空いてない⇒どうやってプロモーションかけたらいいんだい!?
ってとこから実現した企画らしいんですが、まんまとファンの心を鷲掴みとしか言いようがない。
クリス・ヘムズワースは別の作品でトム・ホランドと共演した際に彼の実力を認めていたらしく、新スパイダーマンのオーディションを受けると知るとマーベル関係者に電話をかけ、
『才能的にも人間的にもめっちゃオススメやぞ!!!』
って猛プッシュしたっていう逸話知ってると、この動画が更に楽しめます。
次回のMCU作品、そしてフェーズ4の第1作目となる予定なのは“Guardians of the Galaxy Vol. 3”(原題)とのこと。
公開日はまだ未定のようですが、とりあえずMCUが続いてくれて本当によかった。
かゆい
うま