みなさん、目からビーム出せますか?
僕なんてビーム出せないどころか目力皆無で死んだ魚のような目をしてるんですけど、ケツからどどん波ならそろそろ出せそうな気がします。
こんにちは、おはようございますの鯖です。よろしくお願いします。
目からビーム出すこと以外、大抵のことができちゃうスーパーヒーローの映画を観てきました。
シャザム!
映画ランク:S
予告編はこちら
原題:"Shazam!" 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ 脚本:ヘンリー・ゲイデン 原作:フォーセットコミックス『キャプテン・マーベル』 製作:ピーター・サフラン 出演:ザッカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル マーク・ストロング/ジャイモン・フンスー
ジャンルはだいたいこんな感じ。
アクション ★★★★☆ ドラマチック ★★★★☆ コメディ ★★★☆☆ ホラー ☆☆☆☆☆ グロテスク ☆☆☆☆☆ ミステリー ☆☆☆☆☆
■作品概要
DCコミックスのクロスオーバー作品「DCエクステンデッド・ユニバース」の7作目。
バットマンとかスーパーマンがわっしょいしてるジャスティス・リーグ作品に今後参戦しそうだから、ファンならしっかり押さえておかなきゃねって作品。
■あらすじ
幼少期に母親とはぐれてしまい、だいぶ不自然な形で里子となってしまったビリー(アッシャー・エンジェル)。
あるときクソダサ衣装を着た魔術師(ジャイモン・フンスー)に拉致られ、半強制的に6人の神々の力を持ったシャザムの力を継承される。
「純粋な心を持った者じゃなきゃダメなんですわ」ってあんだけ厳選してたけど、
ビリーのことちゃんと見極めた?
焦って適当に継承させたっぽくね?
ってのが少し心配になるってお話。
※ここからネタバレを含みます。
■評価
めっちゃ面白かった。
もちろんスーパーヒーローものではあるんですが、ヒューマンドラマとしての色が結構強め。
DC、MARVEL問わず、最近のスーパーヒーローものはストーリーとかバックボーンを重視してるものが多いですよね。
本作はその辺が顕著に表れていて、1人の少年が友達や家族とともに一歩前に進む様を描いた青春ムービーといったイメージ。
ぶっちゃけ僕は心も体もオッサンなので、青春とか若者どうしの友情とかはそこまで刺さらないんですけど、家族愛を上手く描かれちゃうと、ズキュゥゥン!ときちゃうんですよね。
あとオッサンどうしの友情とか老夫婦の恋愛とかも大好物です。
家族愛をいい感じに描いてくれている一方、その分アクションでの魅力は控えめといったところ。
同じDC系列のマン・オブ・スティール
そのため、「わしゃあアクションが見たいんじゃ!ストーリーとかどうでもいいわ!」って人はちょっと物足りなく感じちゃうかも。
■シャザムとキャプテン・マーベルは同一のヒーロー?
原作のところに『キャプテン・マーベル』って書いてあると思うんですが、コレ別に誤表記じゃなくて本当に原作名は『キャプテン・マーベル』でして。
キャプテン・マーベルって言ったらアベンジャーズ最強のヒーローを思い浮かべる人が大半ですよね。
超紛らわしいのですが、結論から言うと、この2人のヒーローは全くの別人です。
事の始まりは1940年2月。
フォーセットコミックスという出版社が発行した「ウィズ・コミックス」第2号に「キャプテン・マーベル」というスーパーヒーローが初登場。
このキャプテン・マーベルが本作の主人公であるシャザムの原型。
そのため、バックボーンに差異はあれど、能力や『シャザム』と呪文を唱えて大人の姿になるなどの設定もだいたい同じ。
要は、劇中でのビリーやフレディが『シャザム』を変身&解除用の呪文としか認識していなく、ヒーローとしての呼び名をその場でクソダサな名前にコロコロ変えているように、原作でもヒーロー名はシャザムではなかったっていうこと。
このキャプテン・マーベルは、胸にシンボルありのピチピチスーツにマントのゴリマッチョといった、ぶっちゃけスーパーマンにクリソツなビジュアルをしていて、能力にも共通点が多い。
そこで黙っていなかったのが、スーパーマンの生みの親DCコミックス。
スーパーマンのパクリじゃん
と、シリーズ作品の「マーベル・ファミリー」とともに「キャプテン・マーベル」を訴えたこともあり、1950年代には売り上げが激減&廃刊という結果に。
1970年代。コレをチャンスと言わんばかりに、DCコミックスは版権をゲット。
キャプテン・マーベルをDCコミックスの一員とすることに成功します。
よっしゃキャプテン・マーベルで小銭稼いだるわ
と動こうとしたDCコミックスでしたが(個人の妄想です)、そのゴタゴタに決着がついた頃には、とあるライバル出版社が最強のスーパーヒーローを生み出していました。
マーベル・コミックスのキャプテン・マーベル
しかも同社はちゃっかり(というか当たり前だけど)”MARVEL”を商標登録していたため、DC側はマーベルの名称を使うことをやめ、”Shazam!”と改題。
2011年のリニューアル版ではヒーロー名も”Shazam”とされたことにより、晴れてスーパーヒーロー「シャザム」の誕生となったわけです。
つまり、
- シャザムの本来の名前は「キャプテン・マーベル」
- DCとMARVELの「キャプテン・マーベル」は同名だが全く別のヒーロー
- 別にDCとMARVELが揉めたり、どっちかがパクったワケではない
ってな感じです。 ややこしいよね。
■スーパーマンとシャザムはどちらが強いのか
ジャスティス・リーグ最強のスーパーヒーローと称されるもっこり兄貴スーパーマン。
ジャスティス・リーグの劇中でも、彼がチーム内でもズバ抜けた力を持っていることが描かれていましたよね。 もう最高。
一方、シャザムもだいぶチート性能てんこ盛りでして、バットマン尚更肩身狭くなりそうじゃんって感じなんですが、公式での肩書はこちら。
スーパーマンと並ぶ地上最強の男
「マジかよ、いったいどっちが強いんだい」って感じですよねコレ。
言うてもスーパーマンが登場した後に、フォーセットコミックスが生み出したヒーローだけに、設定もやりたい放題なんですよね。
劇中では目からのビーム以外はスーパーマンにできることだいたいできてましたし、原作の設定見ると、Shazamの頭文字ともなっている6人の神々の力によって
- 催眠能力がある
- 魔法耐性がある
- 毒耐性がある
- というか不死身
とのこと。
作品によって消えたり追加されたり能力設定ぐだぐだなんですけど、要は何でもアリ。
スーパーマンってクリプトナイトっていう明確な弱点があるのに加え、ちょくちょく精神的にヤラれてるイメージあるので、「催眠能力」が特にヤバそう…
正体が子供であること以外弱点なさそうなんですが、それでもDCの設定では最強はスーパーマンであることは間違いないでしょう。
元々他社のヒーローであるシャザムに最強の座は譲らなそうだし。
■パワー分配すると弱体化しないの?
終盤で、ビリーは兄弟たちにシャザムのスーパーパワーを分け与え、彼らと協力することでヴィランを退けるシーンがあります。
そんなにみんなに分配したらシャザム弱体化するんじゃね?
本作を鑑賞してて、一番気になった点がここ。
劇中ではそんなに弱くなった感じがしなかったので、原作について調べてみました。
映画と経緯は異なりますが、原作でもシャザムのパワーを使えるのはビリーだけではなく、メアリーとフレディがそれぞれ「メアリー・マーベル」「キャプテン・マーベル・Jr」に変身。
メアリー・マーベルは何やかんやあって魔術師シャザムから直接パワーを貰って誕生。
要はキャプテン・マーベルと同じ経緯ね。
しかし、キャプテン・マーベル・Jrはこれまたいろいろあって、魔術師シャザムからではなく、キャプテン・マーベルとメアリー・マーブルから力を分け与えられたことによって誕生しています。
そのため、彼独自のパワーを得たわけではないJrが2人と同時に変身していると、それぞれのパワーは半減してしまうとのこと。
このことから考えると、本作ではシャザム(ビリー)から兄弟たちに力を分けているので恐らく弱体化しちゃうはず。
七つの大罪の魔物を1体のみ保有している状態の「Dr.シヴァナ」(本作のヴィラン)と互角くらいだったし、そういうことかなって。
ってことは、ジャスティス・リーグの次回作とかには恐らくフルパワーで戦えるビリーのみの状態で参戦するのかな?と。
ぶっちゃけあんなに大人数わちゃわちゃ出て来られても画面が五月蠅いしね。
■フレディがウザかったって話
フレディがね。ウザかったんですよね。
挿入歌にQueen使われてましたけど、そのフレディじゃなくてビリーの親友&家族のフレディね。
言い分は分かるし良いところも沢山あるんですけど、ここぞというときにやっちまうキャラでして。
コイツ大丈夫かいな
とこれまた原作調べてみたら、原作では全然大丈夫じゃない模様…
映画ではそういうことなく穏便に済んでくれることを祈ってます。
いっそのことヴィランになってビリーに引き千切られるみたいな話になったら、それはそれで好きだけどね。
■ヴィランとオッサン達
・Dr.シヴァナ
今回Dr.シヴァナを演じるのはマーク・ストロング!
鯖おじさんが大好きなおじさん。
ハゲ散らかっていない、整備されたハゲ。
マーク・ストロングが出てるってだけで最高でした。
彼の役で一番好きなのは大ヒット作品「キングスマン」のマーリンなので、まだ未鑑賞の人はぜひ観てみてね。
Fateのマーリンとは全然見た目違うのであしからず。
・ビクター
ビクター役のクーパー・アンドリュースめっちゃよかった。
何の情報もないから何も書くことはないけどめっちゃよかった。
・魔術師シャザム
彼を演じるのはジャイモン・フンスー。
覚え辛そうで逆に覚えやすいジャイモン・フンスー。
彼のことはグラディエーター
いっそのこと、それをネタにした映画を1本作ってほしい。
・ブラック・アダム
てっきりヴィランはブラック・アダムかと思ってたんですが、実は単体作品を制作予定とのこと!
しかもロック様こと、ドウェイン・ジョンソンがキャスティングされているらしい。
リアルマッチョじゃねぇか、オラワクワクすっぞ…。
『シャザム!』の評価まとめ
青春ムービーよりのアクション大作「シャザム!」
多くの若いキャストが放つエネルギーをオッサン達がしっかり支えていることもあり、非常にクオリティの高い作品に仕上がっています。
DCのエンドロール後のサービス映像は正直パッとしないものが多いけど、今回のはよかったぞ…!!
たぶん中は別の人だけど(金的に)
かゆい
うま